ブラスバンドOB・OG会の発足と第1回総会の開催
ブラスバンドOB・OG会の発足と第1回総会の開催
2月9日土曜日、雪の舞う中、自由学園記念講堂でブラスバンドのOB・OG会が開催された。ブラスバンドに関連する卒業生の集まりは管の会をはじめとする卒業生有志がつくるものがいくつかあったものの、このように大掛かりな集まりはなく、非常に画期的な集いであった。出席者は70名であった。
プログラムは会規約の確認、会長に古澤裕治さん(D17)、事務局長に咲花昭嗣さん(D50)をはじめとする役員選出と承認にはじまり、続いてBブラスバンド、金管倶楽部、管の会、ウインドオーケストラ(旧Aブラスバンド)による演奏があった。
ウインドオーケストラは一昨年より高等科の女子生徒も加わり、音の厚みに加え華やかさも増していたことに驚きを禁じえなかった。私が在学していたときには、ウインドオーケストラには女子はまだほんの3,4人といった人数しかいなかったので、学校の環境もこの数年で大きく変わったことを改めて感じた。今後も男女が力を合わせてよい演奏をしていくことに期待している。
話が逸れたが、今回のメインプログラムはなんといっても在校生と卒業生の合奏だろう。卒業してから久しく楽器に触れていなかった人から卒業後も音楽を続けている人までがそれぞれに楽器を手に、在校生とともにマーチや讃美歌を演奏する風景は、まるで大きな家族のように温かなものであった。卒業式でお馴染みのアイーダの行進曲をはじめ、体操会のマーチなど全部で5曲、短時間のパート練習の後、田口利定先生の指揮で演奏したが、昔取った杵柄とも言うべきか、すぐにも音を揃えて演奏することができた。もちろん在校生のリードに救われた部分もあると思うが、毎年同じ曲が引き継がれて演奏されているため、身体が覚えていたと言う方も多かったのではないだろうか。
演奏後、1回生の柿崎さんが当時の音楽教育について語ってくださった。先にあげたアイーダの行進曲が、第二次大戦の開戦で急遽12月に繰り上げで行われた男子部の第一回卒業式で演奏されて以来ずっと演奏されているという、私が初めて知るようなこともあり、大変興味深かった。戦前から戦中、戦後と移り行く情勢の中で行われた音楽教育が今に至るまで続き、この会で結び合わされたことは大変素晴らしいことであり、会の運営が今後どのようになされるかが非常に楽しみである。
記念講堂での会を終えたあと、新宿の京王プラザに場所を移しての懇親会が催された。
あいにく雪はまだ降っていたが、懇親会からの出席者も含め66名の方が出席された。会の途中で梶浦恭生さん(D13)、仁科岡彦さん(D34)、吉良創さん(D41)がスピーチでそれぞれ在学中のブラスバンドでの思い出などを語ってくださった。
世代を超えて会話も弾み、あっという間に21時の終了時刻を迎えての解散となった。
今回出席できなかった方も次回開催時には是非、予定を調整されることをお勧めする。
開催までに多大な尽力を下さった関係各氏の労苦と情熱に感謝したい。
なお、今回の会で演奏された金管倶楽部、管の会のメンバーは以下の通り(敬称略)。
金管倶楽部:
Trumpet 仁科岡彦(D34)、池谷信保(D41)、岡田俊輔(D41)、水谷世希(D44)
Horn 保科純(D43)
Tuba 竹島雅彦(D41)
管(くだ)の会:
Flute 新保民也(D25) 柏木めぐみ(J87)
Oboe 加藤講太郎(D64)
Clarinet 古沢裕治(D17) 木下寛司(D36)
Horn 保科純(D43)
Fagott 橋直彦(D40)
Bass Clarinet 大河原(兼原)靖(D39・B.Cl)
報告:中林智(D60)