3月21日 同学会と初共催の新入会員歓迎会
初めて同学会と合同の新入会員歓迎会が行われました。
今年度は新学部発足から9年経ち、初めて2年課程の卒業式を経ない女子9名が男子と共に4年課程を卒業しました。それを記念して同学会と合同で歓迎会を行えないかと、同学会本部委員と話し合いを重ね、卒業式の翌日、竹橋パレスサイドビル「アラスカ」にて開催の運びとなりました。
近年、平日の昼間に行う歓迎会に若い委員が出席できないことが問題となっていましたが、夜の会なので就職や勉学をしている若い卒業生も参加でき、今年度の卒業生会委員30名、同学会会員90名で迎えることができました。
21日、新卒業生(女子2年課程14名・4年課程16名、男子36名)を迎えて6時半からの歓迎の式が始まりました。昨年卒業した83回生・酒本さんは、卒業後学んでいる体育教育学での課題を引いて、「自由学園は実力だけでなく、心を育てられる学校であった。その培った実力と新たな実力とが相まった真の実力で、道を切り開いてほしい」と祝辞をのべました。男子部59回生・丸野さんは、卒業後5年間の社会人としての経験から、「情報化時代の中、必要なものを見極め、選び取ることの大切さ」を語られました。新卒業生からは、「卒業勉強でお世話になった卒業生が、自由学園のために力になれることは嬉しいと快く協力をしてくださり、自分もそのようになりたい」などのスピーチがありました。
その後、52回生・浅野さん、77回生・金田さん、79回生・三浦さん、男子部60回生・秋元さんのチェロカルテットが、お祝いにすばらしい演奏をしてくださいました。
後半の懇親会では、就職活動でお世話になった同学会の就職支援委員や先輩の方々の話の輪に和やかに加わる新卒業生の姿は、共学の新学部で男子と女子が互いを尊重しながら自然に生活をしてきたことを感じるひと時でした。最後にチェロの伴奏で「男子部讃歌」「野の花の姿」を歌い、名残を惜しみながら散会しました。
迎える側も迎えられる側も、共に社会に連なる者として、強いきずなと温かさを感じる会でした。今後も様々な機会に、新学部体制での卒業生会と同学会のあり方を考えたいと思います。(53回生 委員長)
2007年度の卒業生
(左)心のこもったお祝いの言葉に耳を傾ける
(右)晴れやかな新卒業生のスピーチ
モーツァルト、ゴルターマンなど、息の合ったチェロカルテットの演奏