6月22日 中部在住者の会
6月22日、雨で紫陽花がひときわ鮮やかに、またしっとりと目に映る時期、名古屋友の家にて、同学会と合同で中部在住者の会を開きました。今回は、お昼の部と夜の部、時間の許す時にお集まり頂くようにいたしました。
学園長の矢野恭弘先生、那須農場の責任者でおられた男子部2回生・大塚甫先生ご夫妻がお越し下さり、同学会委員長クラスの方や女子部卒業生会委員長もみえて、和やかな雰囲気の中、昼食のお弁当を囲んでそれぞれの話題に花が咲きました。
矢野先生からは、3つの大切なお話がありました。(1)自由学園の一貫教育のさらなる充実を図ること (2)教科教育を充実させること (3)学園の理念の確認をすること、です。
大塚先生からは、ミセス羽仁と吉岡弥生先生(現東京女子医科大学の創設者)との深い関わり、骨身を削る苦悩を重ねられたミスタ羽仁、ミセス羽仁の適切な舵取りがあったからこそ自由学園が現代も生き続けていることなど、実に思い深いお話をお聞きすることができました。
午後のティータイムには、男子部36回生の泉谷さんを中心に手作り楽器による「木と音の会」のメンバーの演奏、女子部23回生・朝枝さんのピアノ演奏、出席者一人一人の挨拶もあり、最後に「野の花の姿」と「男子部賛歌」を歌い、降り続く戸外の雨音も伴奏に優雅な時が流れました。全体で64名(内卒業生会36名)の参加となりました。
夜の部では趣を変え、場所も移して歓談を楽しむひとときでした。
学園からの手紙である卒業生は、学園で身につけたことを時代の流れにそって形を変えながら生かしていく責任があると再確認し、今も変わらぬ皆の臨機応変な働きにより、一日心ゆくまで過ごすことができましたことを、感謝しております。
54回生 杉江
矢野学園長を囲んで(昼の部)
左・陶淵明の「園田の居に帰る」を読まれる大塚先生
右・手作り楽器による演奏を楽しむ