2010年度「自由学園中部在住者の集い」

2010年度「自由学園中部在住者の集い」

日時: 2010年 6月20日(日) 14:00~17:00
会場: 中日パレス「コスモス」、中日ビル5F
2010年度中部地区同学会は、同学会・卒業生会共催の集まりとして、同学会会員26人・卒業生会会員20人の参加がありました。自由学園からは、市岡理事長、矢野学園長そして高橋和也男子部長が出席されました。同学会本部委員会からは、中部キャプテンの佐藤委員長と橋が参加いたしました。自由学園同窓生として老若男女の区別なく大いに語り合い、学園への思いを新たにしました。

図 1佐藤委員長開会のあいさつ
図 1佐藤委員長開会のあいさつ

「集い」はお茶の会形式で行われ、昨年度・今年度に相次いでご他界された中部卒業生の集いに縁が深い大塚甫先生(D2)ご夫妻への黙祷からはじまり、第一部学園報告、第二部近況報告という式次第で進みました。
矢野学園長からは、生徒数低減が深刻な問題となっている中、地道な活動を通じて自由学園の教育が評価されていることが紹介されました。今後は、より多くの方に自由学園とその教育を知ってもらうべく活動を行うので、卒業生の方の知恵と人脈を紹介してほしい、とのお申し出がありました。
市岡理事長からは、主として90周年記念事業の概要と募金への協力依頼がありました。90周年事業では、新たなハコモノは建築せず、
従来からある自由学園のインフラ・建物の整備・有効活用 (2億円)
長期的な視野での教職員育成基金の設立 (1億円)
に充てるため90周年となる2011年を挟んで「3年間で3億円」という目標金額を掲げて90周年募金活動を開始した旨のご説明がありました。100周年そしてその後へと自由学園をよりよくするためにも、募金への協力をお願いしたい、と熱く語られました。
また、キャプテン制度の運用および来年度から新設される地方生奨学金制度のご説明もありました。
高橋男子部長は、自由学園存続に危機感をもっているとのショッキングなお話がありました。「選ばれる学校」になるために、生活即教育に代表される自由学園教育を大いに実践し知名度をあげていきたいとのお話がありました。加えて、男子部高等科遠足「槍ヶ岳登山」のスナップ写真をご紹介いただきました。
つづいて卒業生会委員長永井さん、芥川さん(J56)から、今年度卒業生会が取り組んでいる大きな課題である、高等科修了生の卒業生会入会問題についてご説明がありました。同学会では規約で男子学部を卒業しなかった同窓生についても途中入会を認めていますが、卒業生会では自由学園の卒業生の定義も含めて、これから議論を進めていかれるとのことでした。
同学会からは、橋が今年度活動方針とスローガンのご説明をいたしました。
・自由学園をよりサポートする
・会員相互の親睦
・会員間コミュニケーション量、質の向上
の3つの活動基本方針の提示と、地方同学会活性化、若手会員参加促進の取り組みについて発表いたしました。
その後、お茶を飲みながらの歓談の時間となり、ひきつづき第2部に入りました。
新入会員である佐々木君(D66)のご紹介の後、昨年度から本年度にかけて相次いでご逝去された大塚甫先生ご夫妻の追悼のメッセージが同学会石川君(D36)、卒業生会杉江さん(J54)から披露されました。毎年、中部卒業生の集いに参加されることを楽しみにしておられた両先生のエピソードを伺って、一同哀悼の意を深くいたしました。
その後、出席者のスピーチに移り、大塚甫先生ご夫妻との思い出や、女子部高等科修了生の卒業生会受け入れへの前向きなご意見、社会人としての活動を通じて自由学園らしさを発揮したエピソードなど、感動し、頷かされ、時には笑いももれるような、楽しくてすばらしいお話をご披露いただきました。自由学園の人はとても話上手ということを実感しました。
最後に、本年度同学会委員長であり中部キャプテンでもある佐藤君(D40)より、中部としての自由学園教育に関連するイベント企画を行いたい旨と、アイディア・コネクション紹介の依頼のあいさつがあり、全員での記念撮影後、予定をすこしオーバーして集いはお開きとなりました。

図 2参加者全員で集合写真
図 2参加者全員で集合写真

集いの終了後、同学会員21人卒業生会員12人が参加し、場所を近くの居酒屋に移し、懇親会が開かれました。学園長や理事長を交え、自由学園の同窓生として、学園の行く末、90周年事業、同学会・卒業生会のあり方、はては卒業生の就職問題や子供の結婚問題についてまで、真摯に意見を交換しました。
「同志・同学・同行の友」として自由学園に迎えてもらい時期は違えど自由学園での生活を共有してきた同窓生同士、老若男女の別なく熱い思いがじんわりと伝わってきて、このままずっとこうして一緒にいられたらいいのになと思うくらい、とても居心地のよい空間でした。

副委員長 橋 直彦(D40)

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