景観デザイン(2009年6月27日)

生徒の頃から美術や農芸など、空間や生き物を中心に考えて構成していく科目が好きだった私は、自由学園卒業後、米国の大学に編入し、3年間景観デザインと建築学を学びました。
世代や人種を越えてさまざまな友人を得、今も多くの分野の人たちと交流があるのは、学園で学んだ「お互いの人間性を認め合う付き合い方」が下地になっていると思います。

ソーラーハウスデザインのコンペティションに参加した際には、雨水や生活廃水をリサイクルして野菜を栽培するアイディアを実現させようと、農芸主任の経験を生かして60種3000株の野菜を種から育て、建物の回りに設置。リサイクルを家の中にとどめず発展させたことが評価されて上位に入賞し、学園での勉強が何事にも向かっていける自信となって、国際の場でも通用したといううれしい経験をしました。

現在は、アメリカの東海岸にある景観設計事務所に就職し、主にボタニカルガーデンや州立の公園を中心に景観デザインの仕事をしています。(76回生 内田)

 
私有地の馬小屋から放牧場に登る歩道。デザインを手掛ける前は何も無い土の山でした。

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