第1回委員会報告
2011年度第1回委員会は新緑に彩られた明日館講堂にて、例年より約ひと月遅い、5月14日(土)の午前、144名が出席し行われました。
礼拝のお話はF家族委員(59回生)。讃美歌:312番、聖書:ロマ書第12章3~16節。春の自然観察会で訪れた学園キャンパス内で目にした、変わらぬ野の花、労作に勤しむ在校生の姿に、心が「ふるさと」に帰ったような感じがしたと話し、「1年間、自由学園のよき手紙として力を合わせていきましょう」と語りかけました。
はじめに前年度委員長による今年度総務紹介と前年度活動報告。
規約改正(2011年4月1日施行)により、1999年度以降の高等科修了生が卒業生会に加わるようになったことは、大きな一歩であったと振り返りました。前年度決算、今年度予算ともに承認されたのち、今年度の受け持ち仕事のリーダー(大会・託児・ミニセール)と就職支援委員が取り組み方針を説明し、体操会販売について担当の先生よりお話がありました。
前年度最後の委員会が予定されていた前日、3月11日に起きた東日本大震災は、全国の卒業生にも試練をもたらしました。前年度委員長からは、「震災直後に行った被災地の卒業生の安否調査では、幸いにも全員の方のご無事が確認されました。」と の報告があり、今年度委員長は、その1ヶ月後に行った被災状況の調査結果を報告したのち、「卒業生会の義援金への呼びかけに多くのお気持ちが寄せられ、感謝しています。義援金の一部は、大きな被害を受けた方々にお見舞いを差し上げることとし、ほかは自由学園内に発足した『震災救援活動センター』(市岡理事長のお話参照)へ寄付したい」と提案、委員会で承認を得ました。さらに「継続的な支援活動をしていきたい。物資・義援金以外の協力も必要です」と呼びかけました。
(詳しくは6月発行の会報をごらんください)
市岡揚一郎理事長からは、自由学園の災害支援と90周年記念事業募金についてお話がありました。創立90周年式典は取りやめ、費用相当額が被災地支援に充てられています。
また、震災直後の3月17日に開設された「自由学園震災募金口座」には多くの寄付が寄せられ、「救援活動本部」(自由学園・婦人之友社・全国友の会共同組織)を立ち上げ、5月の連休中には、岩手県の被災地へ向い、教師4人、最高学部生・男女6人が炊き出し、薪割り、春休みには生徒が手作りした輪雑巾の配布をはじめとする救援活動を行ったことなどをお話くださいました。(救援活動の詳細はこちら)
そして、90周年記念事業として、「今こそ『社会に働きかけつつある学校』のミッションを果たすために、有形無形の基盤強化が欠かせない。具体的には傷みの著しい大芝生の暗渠排水整備、園路舗装と教員を志す最高学部生の育成が急務である」と説明されました。
協力会副会長(41回生 後藤さん)より、創立100周年に向けて、卒業生として経済面からも自由学園を支えて行きたいとのお話と、協力会のイベント、90周年記念事業のひとつである、旧東天寮を改築しての「自由学園クラブハウスしののめ寮」についてのお話がありました。
90周年記念事業募金副委員長(43回生 城野さん)からは、90周年記念事業募金参加率について、全体の参加率は、80周年記念の同時期と比べてまだ低い、という現状の報告があり、「一人でも多くの卒業生に支えてほしい」と話されました。
「大きな哀しみから立ち直るべく、今なすべきことを考え実行していくことが、今年のテーマ。無駄のない働きを、心を込めてしていきましょう」(今年度委員長)の言葉通り、身の引き締まる空気に包まれて新年度がスタートしました。
次回の委員会は7月2日(土)です。(67回生 副委員長)
左・委員長より「今年度を始めるにあたって」
右・自由学園市岡理事長のお話