2011年度定期総会 報告

2011年度定期総会 報告

5月21日(土)。気持ちのよい風が吹く五月晴れの中、2011年度の年次総会が南沢にて開催された。毎年と同じく新旧委員の交代と決算、予算の報告に加え、去る3月11日(金)に発生した東日本大震災に関連した同学会を始めとする各団体の活動報告もなされた。
クラス委員会
総会に先立つ12時50分からは、最高学部の教室で新年度本部委員とクラス委員との懇談会が開かれ、本部委員とクラス委員の協力について話し合いの時間を約1時間もった。年配の卒業生から今春卒業したクラスまで、30名余の出席を得た。
意見交換では連絡状況を緊密にする必要を再確認した。通信網も発達した今日、各クラス単位でメーリングリストやSNSを活用している実態もあり、会費の納入や各行事への参加呼びかけなど、本部委員だけでは力が及ばない部分についても、クラス委員、また同学会員各位には協力をお願いしたい。

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礼拝の様子

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総会挨拶


年次総会
14時から最高学部食堂で総会が行われた。最初に今回の大震災の犠牲者のため、出席者全員で黙祷を捧げた。
総会は矢野恭弘学園長(26)の司式による礼拝から始まった。創立記念日に歌われた讃美歌74番と、コリントの信徒への手紙Ⅰ 12章31節「汝ら優れたる賜物を慕へ。而して我さらに善き道を示さん」を朗読。未曾有の災害を受けた日本、そして創立90周年を迎えた自由学園が、善き道を歩むことができるよう努めたいと話した。
礼拝後、山本修副委員長(40)から出席103名、委任状は324通であり、総会は成立する旨、宣言された。
佐藤祐一委員長(40)は2010年度の活動報告と、震災の初動報告を行い、同学会員の協力と共にFacebookのようなSNSが安否確認に非常に有効であったことを紹介し、災害時への対策を立てる必要性についても訴えた。
続いて橋直彦副委員長(40)より会計報告があった。2010年度は震災の影響により、3月22日(火)に予定していた新卒業生歓迎会を中止し、そのための予算を急遽、震災義援金として充当したが、鈴木健司会計監査委員(30)の監査報告とともに拍手をもって承認された。
その後、小沢優貴副委員長(40)より、創立90周年記念事業募金の進捗報告があった。当初目標額の6割を初年度で集めることができたことは喜ばしいが、そもそもの目標である参加率自体は依然として低水準にあるため、ひとりでも多くの会員に募金への協力をお願いしたいと呼びかけられた。

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2011年度 本部委員紹介

ここで委員の更迭式が行われ、佐藤委員長から阿部泰久委員長(41)へとバトンが渡され、司会も竹島雅彦副委員長(41)に交代した。佐藤前委員長は、幅広い年代の本部委員をはじめとして多くの同学会員の方から支えられて1年間の大任を終えられることの感謝を述べた。阿部新委員長は「学校へ帰ろう」というスローガンを掲げて、同学会を通した自由学園へのさらなる発展協力を目指すとともに、震災復興のための支援活動を最重要課題として取り組むことを宣言した。

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退任する佐藤前委員長

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就任する阿部新委員長


2011年度予算案の報告では、震災支援費として200万円を上限に剰余金を取り崩すこと、来春開催予定の新卒業生歓迎会において2010年度卒業会員も招待したいということから新卒歓迎費に例年より多くの予算を割り当てたことなどが報告され、これも拍手をもって承認された。

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友の会の活動紹介DVD上映の様子

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被災地の様子を語る松原さん


議決の後、東日本大震災の支援活動報告があった。募金やボランティア登録など、同学会の支援体制と今後について阿部委員長の説明の後、NHKで放送された友の会の活動紹介をまとめたDVDを上映した。さらに、仙台在住で2011年度の本部委員でもある松原正さん(42)が被災地の様子、今何が必要とされているかを話された。松原さんの口から語られる現実は極めて痛ましいものであったが、この苦難に対しても、卒業生一人ひとりが力を出せることが強く望まれる。

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歓談風景

その後、高橋和也男子部長(40)、大貫隆最高学部長より、それぞれ学園の近況報告をいただき、田島邦彦協力会会長(16)からは90周年記念事業募金への協力を改めて受けた。

震災関連の話などでかなり時間も予定を超過し、和やかなものの多少慌ただしい空気の中でお茶の会が開かれた。そして予定を30分あまり過ぎた17時5分、男子部讃歌を斉唱して散会となった。

(広報室 中林 智(60))

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