作業療法士(2011年12月17日)

専門学校で学んだ後、関西で病院、有料老人ホーム、診療所でリハビリテーション業務に従事し、昨年秋から、東京都下にある訪問看護ステーションの開設に携わりながら、現在に至っています。
作業療法士とは、病気や事故などで障害を負った方々に、自分らしく生きる・生活していただくことを再獲得していただくための支援をする仕事です。私が卒業後の進路に作業療法士を選んだ理由は、3人の子どもを養った母からの影響と親戚に医療従事者が多かったこと、そして学園で学んだ料理や裁縫、美術、寮生活で実際に経験したことを仕事で生かせると考えたからです。
学園での新聞紙で窓を拭くといったことが、認知症を患っている方がかつてされていた窓拭きの方法と同じだったので、回想法(昔のことを思い出していただき精神・身体的機能の賦活につなげること)に使え、コミュニケーションに役立ったこともありましたし、組織で動くという視点も役立っています。
これからも学園で身に付けたことが私の仕事のスパイスとなってくれることでしょう。
今回久しぶりに学園を訪問して、たくさんの方とお話できたことで私も刺激をいただきました。感謝しております。(75回生 芳野)

芳野
訓練道具:主に手や指の動きを練習する際に使いますが、ゴムの輪に紐を通す動作を通じて集中力の促しなどにも使います


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