第5回委員会報告
今年度最後となる第5回委員会は3月3日(土)、136名(うちA家族3名)が出席し行われました。
礼拝はE家族長の53回生・都竹さん(讃美歌:288番・405番、聖書:コリント前書第13章)。公立小学校の教員を32年間勤めた経験から、様々な家庭の問題を抱える子どもを取り巻くクラスの生徒たちが、難しい事情はわからなくても、友だちの重荷を感じとって受け入れていたエピソードを通し、支え合う力についてお話しくださいました。
◆1年を振り返って
委員長、副委員長、会計からと、会報、託児、ミニセール各担当リーダーから、1年間のまとめの報告がありました。
東日本大震災の直後に新年度を迎え、東北在住の卒業生の安否確認から始まったこの1年、安全を最優先とし、熟慮の末、大会を午前開催にするなど、行事内容の変更を余儀なくされることもありましたが、委員全員が力を合わせ、臨機応変に心をこめて働く努力をするなかで、無事に年度末を迎えられたことへの感謝の思いが、それぞれの仕事を振り返りながら伝えられました。
◆災害支援について
義援金については、総額、使途についての報告ののち、複雑な震災被害に対し、今後も卒業生が継続的な支援を行うための資金(縫い物の材料費など)として一部を残し、残額は年度末にSKC(震災救援センター)に送ることが提案され、承認されました。
現在、卒業生会の「ボランティア登録者数」は25人で、そのうち12人が「縫い物ができる」と申請しています。昨年11月の37回生につづき、1月には53回生の有志が「ねこ袢纏」30着を作成、被災地に届けられました。
2月には東北在住卒業生を通し、新小学1年生の入学用に691人分、2672点の袋物を手作りして欲しいとの依頼があり、ボランティア登録者をはじめとした卒業生、自由学園の学生、教職員、父母が次々と名乗りを上げ、呼びかけから1カ月で、全点作成の目途が立ちました。そのうち160点分は55回生が裁断し、縁かがりを施した“キット”として準備、委員会中に有志を募ったところ多数の手が挙がり、あっという間に縫い手が決まりました。
今後も随時、必要な物資の収集、手仕事などをはじめ災害支援への協力のお願いをすることがあるかもしれません。委員からのお知らせ、ホームページなどをぜひご覧ください。
◆高等科修了生について
今年度は、昨年度に行なわれた規約改正に基づき、高等科修了生を卒業生会にお迎えした初年度でした。高等科修了生の皆さまには、今後も、今年度と同様に、同級生が学部4年生を卒業した年から、卒業生大会のご案内をお送りし、大会でよい交わりの時を持つことで、入会くださったことへの「歓迎の意」を表わすとよいのではと考え、委員会の皆さまに承認をいただきました。
◆就職支援委員から
現時点での学部4年生の就職内定率などが報告されました。また、毎回の委員会報告後の情報提供など、卒業生の協力へのお礼が述べられました。
◆90周年記念事業募金の状況 <90周年募金委員より>
3年間の募金期間の2年が経過し、卒業生会は目標金額の約8割に達しましたが、さらに多くの卒業生に「母校を支える誇り」をもって参加していただければと願っていますとの呼びかけがありました。
◆協力会へのお誘い <協力会副会長より>
自由学園の新たな動きを見守りながら、積極的に関わっていくためにも、ぜひ協力会への参加をクラスの方たちへも呼びかけていってくださいとお話しになりました。
◆自由学園百年史についてのお願い <百年史委員より>
自由学園では百年史編纂の準備を開始しています。資料として、各クラス2名以上、在学中に書いた年度末の「まとめ」を提供していただきたいので、ご協力をお願いいたしますとの依頼がありました。
最後に、ほうじ茶とパン工房のクッキーをいただき、感謝のうちに閉会となりました。
(67回生 副委員長)
※災害支援、会計報告、女子部訪問スピーチなどは6月中旬に送付予定の会報(173号)に詳しく掲載されますので、ぜひお読みください。