2013年 新年総会

2013年新年総会

 2013年の同学会新年総会が1月19日、明日館講堂で開催されました。寒さ厳しい時期ながら118名の会員が集い(委任状328名)、次期委員長および男子部木工所機械の寄贈の承認、震災復興支援や自由学園評議員候補に関する報告などの議事を進行。総会終了後は、還暦を迎えた男子部31回生への恒例のお祝いセレモニーや学部3年生も交えての懇親会が行われ、和やかで充実した雰囲気の中で散会となりました。ご出席、ご協力いただいた皆様に深く感謝いたします。
 総会は矢野恭弘学園長(26)による礼拝で始まり、賛美歌463番、聖書「ヨハネによる福音書」第1章1:5を斉唱・交読。学園からの近況報告として、①11月の美術工芸教育展に8500人が来場②海外の学生との交流拡大③震災被災者支援の活動──について説明がありました。

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矢野学園長による礼拝

 司会の三上正洋副委員長(42)により総会出席者および委任状の報告とともに開会宣言が行われ、岩佐文夫委員長(42)が挨拶しました。岩佐委員長は今年度のスローガン「卒業生が輝けば学園が輝く」を改めて強調し、企業や地域、家庭など社会の各々の持ち場で卒業生が力を発揮することが学園への貢献になるとの認識を示すとともに、残りの期間も全力を尽くすと語りました。

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岩佐文夫同学会委員長

 続いて、秋田浩之さん(43)より2013年度の委員長に松原剛副委員長(43)を推薦するスピーチがありました。秋田さんは理由について、学園に対する松原さんの愛情に加え、他の人を巻き込んいく実行力を挙げ、クラス一同でバックアップすると明言しました。満場一致で次期委員長が承認されたのを受け、松原次期委員長が挨拶。「猪突猛進型で同学会の活動をやってきたが、一人では何もできないので、皆さんの協力を得てさらに頑張りたい」と話し、「笑顔の多い1年にしたい」と締めくくりました。

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秋田浩之さん(43)
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松原剛さん(43)


 個別審議案件として、渡辺康史副委員長(42)が剰余金会計の一部活用について説明しました。自由学園創立90周年記念事業のひとつとして男子部に建築される新木工所に設置する木工機械類を同学会が寄贈するという提案で、剰余金残高1244万円の5分の1に当たる250万円を取り崩し、2013?2014年度の2年間で執行するというものです。男子部では木工所完成後に男子部に新たな木工教育プログラムを導入しますが、渡辺副委員長は「同学会の支援でより安全で効率的な機械を導入すれば多くの生徒が使えるようになる」と指摘。採決の結果、満場一致で承認されました。
 報告事項として、岩佐委員長から90周年募金の目標達成について報告がされた後、松原正震災復興支援室長より①東北の被災地支援②東北花いっぱい運動③那須農場支援──の活動について説明があり、那須で収穫した有機米で作ったおにぎりが会場の全員に配られました。同時に、学園大芝生の芝を那須農場敷地に移植する活動を紹介する動画が流され、会場が大いに盛り上がる場面も見られました。

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松原正さん(43)

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学園大芝生の那須農場移植の紹介ビデオと那須で収穫した勇気米のおにぎり

 評議員候補推薦については、岡田評議員候補選挙管理委員長が経緯を説明。指名委員会で指名した5名のうち1名が学部卒業生でなかったことから被推薦者資格がないと判明し、4名の推薦となったと弁明しました。これに対し、出席者から「5名を揃える努力が足りなかったのでは」といった意見も出ました。岡田委員長はもう1名の指名に再度注力することを強調するとともに、実現できなければ4名の候補で進める旨了解を求めました。
 総会終了後、31回生の還暦のお祝いに移り、出席した24名が「男子部賛歌」のピアノ伴奏に合わせてかつての完全出席スタイルで登壇。1学年下の渡野辺泉さん(32)がお祝いのスピーチで「やんちゃなクラスだった」と述懐したうえで、「1無(喫煙)、2省(食事と酒の量)、3多(動く、休む、人と接する)を心がけて健康に長生きしてください」と語りました。それを受けたお礼のスピーチは佐藤光さん(31)で、男子部時代に習ったロバート・ブラウニングの詩(「彼の卑しき人は一に一を加えて百に達し、此の尊き人は百万を目指して一をも得ず」)を引用し、「ここまで我々は一に一を加えて生きてきたが、残りの人生は百万を目指す生き方をしてみたい」と表明。31回生に会場から盛大な拍手が送られました。

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完全出席スタイルの31回生の還暦のお祝い

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渡野辺泉さん(32)による還暦のお祝いスピーチ


明日館前での記念撮影

 真野啓之那須農場主任(57)による那須農場の現状報告に続き、入試対策室の荻野晶子さん、卒業生会の竹中委員長(女子部58回生)による説明や挨拶があり、福井誠最高学部キャリア支援室長(28)からの学部生への進路相談のお願いを受けて学部3年生25名も加わっての歓談の時間に入りました。

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真野啓之那須農場主任
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学園入試対策室 荻野晶子さん


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卒業生会委員長

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福井誠最高学部キャリア支援室長(28)

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歓談の様子

会場のあちこちで同学会会員と学生が真剣に話す光景が見られ、学生たちの意気込みも伝わってくる一コマでした。会話が弾み、時間も押し気味の中、最後に全員で男子部賛歌を斉唱して解散しました。

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