2013年5月度那須農場復興支援のご報告

2013年5月度那須農場復興支援のご報告

連休が明けた最初の週末、5月11日(土)~12日(日)の2日間、那須農場の復興支援活動を実施しました。参加者の総数は58名。うち同学会員は26名でした。
支援の内容は、食堂の外壁のペンキ塗り、宿泊寮前庭の芝生植え(森田様より苗のご提供あり)、宿泊寮ボイラー周辺のセメントたたき作り、ベンチの仮製作(中川龍先生ご指導)、ゴールポスト製作、草刈りでした。参加者数が多いので、各班に分かれましたが、中でも草刈りについては、カッターの刃が擦り切れてしまうまでの過酷なものだったと聞いています。また、支援活動とは別に、1日目(一部の方は2日目)八月朔日様のご指導のもと、田植えの作業も行いました。これは雨の中でしたが、楽しく無事に終えました。

私ごとになりますが、この活動に参加するのは初めてのことであり、これだけ多くの学園関係者に一度にお会いするのも久しぶりで、前の晩は緊張してよく眠れませんでした。関西在住なので当日は新大阪駅で朝一番の新幹線に飛び乗り、やがて東京駅に着くと、43回生の相川君に車でピックアップしていただき一路那須へと向かいました。
私が担当したのはボイラーまわりのセメントたたき作りです。夏の雑草がボイラーのまわりにはびこり、作動しなくなるのを防ぐのが目的でした。44回生の谷川君をリーダーに、相川君、尾川君(45回生)とともに働きました。そこでは皆がてきぱきとまわりに目を配りながら体を動かしており、まさに随所作主といった姿に感動しました。学生時代に教わった働くことへの姿勢を土台に、その後の20年余りの人生で身についたものなのでしょう。私はといえば慣れないセメントに困惑するばかりでしたが、、
労働後には松原君(41回生)たちが作った牛筋カレーが待っていました。本当に美味でした!(他にも書ききれない楽しいことがたくさんありました)。

昨今、自由学園の現状と今後について、それぞれの立場の方々が意見や思いを持っているのを見聞きします。議論も大切ですし、ネットでのやりとりも結構ではありますが、こうして一緒に身体を動かし、寝食をともにすることが、信頼を築き、次の一歩を踏み出すための足掛かりになるのではないかと強く思います(宿泊寮でのいびきの三重奏には参りましたが、、)。今回は学生の参加もあり、彼らと直接に言葉を交わすことができたのも幸いでした。

さて、この原稿の準備をしている最中、無念にも、我が同級生、男子部46回生の石渡晃治君の訃報が飛び込んできました。かつて高校一年生の夏休み明けの修養会の折には、乳牛の餌になるトウモロコシのサイロ詰めを一緒にしたことを思い出します。いつかまた同級生の皆で那須農場に集まり、彼や以前亡くなった川崎浩君のことを思いつつ共に働くことができればなあなどと、今は勝手に妄想しています。
ご冥福をお祈りします。
男子部46回生 尾関泰彦

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