2013年6月度那須農場復興支援のご報告
2013年6月度那須農場復興支援のご報告
6月29日土曜日仕事終了後に那須へ向かった。
今回は学部1年生5人が加わり同学会メンバー19人、合計31人が那須の労働を行った。
今回の最大のミッションの一つは稲の周りに生えているヒエの撃退、朝4時50分に起床してそのまま使いこなされ古さが風格の領域までなっているトラックの荷台に乗って我が学園が借りている水田へ向かった。
6月29日土曜日仕事終了後に那須へ向かった。
今回は学部1年生5人が加わり同学会メンバー19人、合計31人が那須の労働を行った。
今回の最大のミッションの一つは稲の周りに生えているヒエの撃退、朝4時50分に起床してそのまま使いこなされ古さが風格の領域までなっているトラックの荷台に乗って我が学園が借りている水田へ向かった。
周囲の田は農薬を使用しており、ものの見事に稲だけがきれいに育っている。
数十秒考えたのち決心して裸足で冷たい泥に足を踏み入れた。
稲は芽の部分に僅かな毛が生えているが、ヒエにはそれがない。
両者は酷似しており初めは何度も間違えて稲を抜いてしまう。
中腰且つ前かがみでの草抜き作業は強烈に腰を攻撃し、1時間程度で思考力が低下、ましてや高い気温時には一時は錯乱の領域に至る。
ヒエも食べ物ではないか?雑穀米の方が健康に良いのではないか?商品名を付けようか?商品名は“妥協米”、“どん米”・・・・。
しかし休憩時に用水路で足を冷やすと心身ともに回復しやがてヒエ抜き業者と化す。
手際よくヒエの塊を丸ごと抜くと爽快感がある。手元のビニール袋に入れて前進してゆく。
ヒエは強い。一束丸ごとヒエであったり、稲の中心部に浸食していたり、或いは稲の周囲を取り囲むなど強い生命力である。
ヒエは稲よりやや高く成長し、太陽光を遮断することで競争力を強化しているようだ。
長きに渡り人間に優遇され続けてきた稲に対するヒエの生き残り戦略といえば大げさだろうか?
各1列になってヒエ抜きを続け前進していると稲を植えた人の性格がわかってくる。
一列の後半で稲を植える量が増えてきたり、稲と稲の間隔が広くなったり、無論ケチをつける訳ではないが、集中の跡切れやペースを上げて植えようとする試みが伝わってくる。
周囲の機械で植えられた体操会の全員体操の様なビシッとした列も魅力的だが、汗水たらした不揃いの痕跡も稲が無駄にならない程度であればこれもまた魅力的である。
心身ともに限界を迎えた戦士達は、午前中のミッションを終え、昼食のバーベキュー大会(八月朔日さん宅にて「早苗饗」開催に参加)に吸い込まれていった。
二十代は数時間後に、三十代は翌日に、四~五十代は翌々日の筋肉痛に耐えながら労働の後味を味わうのであった。
皆さんもいかがですか?
男子部43回生 中村 隆