那須農場のトラクター再生に伴う寄付のお願い
那須農場のトラクター再生に伴う寄付のお願い
“社会を切り拓く精神を培いたい”そんな思いから、創立者は戦時中の1941年、那須農場を開きました。それから70年あまりがすぎ、農場はいま大きな試練と戦っています。「3.11」の福島原発事故後なお一定の放射線量があることから、学園の判断で生徒の活動は一時休止となっています。
同学会では農場の役に立てればとの思いから生徒にかわり那須農場の支援労働、除染作業や芝の張り替えなどに当たってきました。この活動はこれからも続けていきますが、気がかりなのは生徒と農場のつながりが細く遠くなってしまっていることです。
そうしたなか、ミスタ羽仁により那須農場のために最初に購入されたトラクターが、古びて動かなくなっていることに気づきました。このトラクターはファーガソン社(Ferguson)によって、1952年に製造された「TEA-20型」でした。現在の価値にして900万円程度。
農場の将来をみすえミスタ羽仁が取り寄せたものでした。この機種は人類初のエベレスト登頂を成功させた冒険家サー・エドモンド・ヒラリーが南極で使用したトラクターとしても有名で、今でも世界中に収集家がいるクラッシック・トラクターです。
そこで、本部委員会では貴重な資産であるこのトラクターを、生徒たちの手によって生き返らせる「ファーガソン・トラクターTEA-20再生プロジェクト」を立ち上げ、本年度同学会本部委員会の公式活動の一つとして実施することとしました。那須農場から南沢のキャンパスにトラクターを移し、専門家の指導の下、生徒たちが分解し、組み立てなおす。再生したトラクターを農場に戻し、使いながら保存していく――。これが、現在の構想です。
なぜ、いまトラクター再生なのでしょうか。理由は主に二つあります。まず、生徒たちが自分の手で伝統機種に触れその構造を学ぶことで、普段の授業では得られない経験ができる。自由学園では長年、「腕時計の分解・組み立て」を授業に取り入れてきました、これに通じる趣旨です。そして、いちばんの目的は、トラクターの再生を通じ、那須農場を生んだ自由学園の開拓者精神に生徒が触れ、考える機会をつくることにあります。
☆寄付のお願い
プロジェクトにおける予算はすべて寄付によって運営します。トラクターを再生させるためには、錆びきったボディーをすべて分解し、交換が必要な部品を海外から輸入、組み立てなおさなければなりません。指導者として男子部36回生の竹山圭一さんが名乗りを上げてくださいました。座学講義?再生作業のカリキュラムを組み、男子部生徒の有志と一緒に、9月から張り出し勉強としてスタートしました。来年春の南沢フェスティバルまでの完成をめざします。その後、那須農場にもどし軽作業用に使いながら、保存していく計画です。
実現にかかる予算は200万円。それを目標として一口3,000円として寄付へのご協力をお願い申し上げます。募金期間は12月末日maまでとさせていただきます。
(すでに18回生三木晴雄さんより100万円の寄付をいただいております。)
またこのプロジェクトは協力会の支援を得て運営しております。この機会にあわせて一人でも多くの方に協力会にご入会いただければ幸いです。
☆寄付は以下のURLにてお申し込みいただけます。
https://www.jiyu.ac.jp/form/TEA-20/TEA-20.php
もしくはお電話で042-422-3111へ「トラクター再生募金について」とお問い合わせください。
2013年度 同学会委員長 松原剛(43)
トラクター再生募金へ10月4日(金)10時10分以前にお申込をされた方へ。
トラクター再生募金へご寄付のお申込を頂きありがとうございます。
10月4日午前10時10分頃まで申込フォームが正常に機能しておらず、確認メールが届いている方であっても、お申込が有ったことを当方にて確認できていませんでした。
大変申し訳ございませんが、再度申込のお手続きを頂きたくお願い致します。