2013年11月度那須農場復興支援のご報告
2013年11月度那須農場復興支援のご報告
11月の復興支援労働は、16日(土)と17日(日)の二日間で行いました。この週、関東地方は冬型の気圧配置に覆われ、東京では日中の最高気温が12、13度という12月中旬並みの寒さとなり、また、農場では朝方氷点下 まで下がったとのこと。労働に先立ち吸湿発熱繊維の下着やダウン・ジャケットなどを引っ張り出して備え万全に望みましたが、幸いにもこの二日間は 日中20度近くまで気温が上がり、風もなく穏やかで、深秋の澄んだ青空の下、この上ない労働日和となりました。
今回の支援内容は大きく三つ。昨年植樹された60本の桜並木の中で立ち枯れしているものの植え替えと倒れた支柱の建て直し、10月の台風26号の 強風による倒木の後片付け、そして先月収穫を終えその後有志で脱穀をした晴耕雨読米の精米と翌週に控えた南沢フェスティバルでの一般販売に備えた 袋詰めでした。参加者は各班に別れ、私はまず立ち枯れした桜の植え替えを行いました。
植え替え作業は、4,5メートルおきに植えられた桜一本一本の様子を確認しながら進めます。枯れている樹を見つけたらそれを引き抜き植え替えるために土を掘り起こすのですが、シャベルに足をかけ体重を乗せて一気に「ぐい」と力を込めると、”カチン”という金属音とともに跳ね返されます。そ うだ、農場は石だらけだったということを思い出した瞬間でした。(在学時の那須労働は石運びが主だったことも。。。)行く手を阻む石をなんとか掘り起こし、あるいは避けて穴を堀り広げ、新たな苗を植え、たっぷりと水を与えます。幸いにも60本の苗木のほとんどは うまく根付いているようで、植え替えを必要としたのは4,5本でした。
次の作業は台風による倒木の後片付けです。強風の力で根元から倒れたもの、幹の途中からポキリと折れたもの、大枝に小枝、長さや太さも様々あり、 これらを手作業で少しずつトラックへと運び積み込みます。手作業で運べない太い幹は、先端にフォークを取り付けた農機フロント・ローダーで運ぶのですが、なんということでしょう、日曜日の朝、このローダーの右前輪のパンクが判明。急遽計画の変更を余儀なくされ、太い幹は農場主任の真野君 (57)がチェーン・
ソーで短く輪切りにして、それを二人、重いものは四人がかりでトラックへと運ぶことに。ローダーに比べるとなんとも心もとない人の力ですが、それでも数にものをいわせ前日に道脇まで寄せていた分までをトラックへ積み込み、両日通してなんとか一応の片付けを終えることが できました。積み上がっていた幹や枝がなくなりさっぱりした放牧地を振り返ると、肉体的な疲労感も相まって達成感と充実感はひとしおです。
初日の夕食には、豚のバラ肉をメインにした野菜たっぷりの鍋と、そして精米したての艶やかな晴耕雨読米が迎えてくれました。
今年7月の支援労働に初めて参加し、今回で4回目となりました。かつて寝食を共にした人たちを中心にこうして同じ目的に向ってまた一緒に身体を動かし、一堂に介して食事をし、話しができる時間は思いのほか格別で、その後、きっちり一日遅れてやってくる筋肉痛にすら最近は心地よさを感じています。
男子部45回生 深川 幸則
<11/16-17(土?日)労働内容について>
同学会員13名と学園関係者で総勢18名の参加となりました。
労働内容につきましては、桜植樹(10本)・台風による倒木の廃棄作業・
南沢フェスティバル販売用の精米袋詰め作業 が中心となりました。
(他には牛舎掃除・寮食堂掃除など)
桜苗木に関しては、今回も(有)ボナフォリアの森田洋二さん(D39回生)
にお願いして手配していただきました。この場を借りてお礼申し上げます。
<那須農場支援:これまでの参加人数>
●今年度参加人数
*4月 同学会員18名 学園関係者9名 計27名
*5月 同学会員26名 学園関係者29名 計55名
*6月 同学会員19名 学園関係者12名 計31名
*7月 同学会員25名 学園関係者7名 計32名
*8月 同学会員16名 学園関係者5名 計21名
*9月 同学会員25名 学園関係者30名 計55名
*10月 同学会員18名 学園関係者14名 計32名
*11月 同学会員13名 学園関係者5名 計18名
**11月現在延べ271名が参加**
<今後の予定>
*12月21?22日 12月度:那須農場労働支援
* 1月25?26日 1月度:那須農場労働支援
* 2月22?23日 2月度:那須農場労働支援
* 3月15?16日 3月度:那須農場労働支援
以上
震災復興支援室