2014年度9月度那須農場復興支援労働および稲刈りのご報告
2014年度9月度那須農場復興支援労働および稲刈りのご報告
<9月の労働内容について>
今回は、農場の繁忙期に合わせて計画し8月から行っている3週連続しての労働支援の最終週です。9月6日(土)および7日(日)に同学会、卒業生会等関係者合わせて15名の有志が集い飼料用とうもろこし(デントコーン)の収穫などを行いました。
主な労働の内容は以下のとおりです。
①デントコーンの収穫およびサイロ詰め
②デントコーン運搬トラックのアオリ製作および取り付け
③食堂棟、宿舎および牛舎周辺の草刈り、芝刈り
④牛舎清掃、作業補助
デントコーンの収穫では、トラクターに取り付けられた専用の収穫農機(ハーベスター)で刈り獲られ粉砕されたコーンを、積載量を増やすための”あおり”を取り付けた運搬用トラックに積めて保管用のサイロまで運搬します。運搬したコーンは、前回までの支援労働で受け入れ準備を整えたサイロに詰め、ユンボと人力で押し固めます。サイロに詰められたデントコーンは、ビニールシートで覆い一定期間発酵させた後、乳牛の餌になるとのことです。
デントコーンの収穫・運搬・サイロ詰めと平行して、今回の労働では、2台目の運搬トラックに組み付ける”あおり”の製作も行いました。農場の前田主任が製作した鉄製フレームにサビ防止の塗装を施し、防水加工された合板を切り出してはめ合わせ、運搬トラックへ組み付けて完成させました。
翌日曜日は午前中青空が広がったものの、前日夜半から早朝まで降り続いた雨によりデントコーン畑にぬかるみが残り、新たにあおりを取り付けた運搬トラックがスリップをして使うことができず、1台のみでサイロまでの往復運搬を繰り返すことになりました。このため、残念ながら予定していた量を収穫、運搬するまでには至りませんでしたが、その他計画していた労働はおおむね終了することができました。
8月から3週連続しての支援労働は今回で終了しましたが、復興支援室では、今後の収穫状況等を見ながら、追加の臨時支援も検討していきたいと考えています。参加された皆さん、またご支援下さっている皆さん、そして那須農場の皆さんに感謝申し上げます。
<稲刈りの報告>
5月に有志で田植えをした田んぼが黄金色に輝き、いよいよ刈り入れの時期となりました。今年は例年に比べ稲の発育がよく、また早く、昨年は10月に行った稲刈りは、今年は同学会が開催した那須農場キャンプ大会の体験イベントのひとつとして9月21日(日)に行うことができました。
稲刈り体験では、まず始めに同学会の田植えをご指導下さっている農家の八月朔日(ほづみ)さんより刈り方の説明を受け、その後一人ひとり鎌を手に1時間ほど手作業で刈り、残りをバインダーを用いて刈り穫りました。刈り穫った稲は適当な束にして結い、トラックに乗せて食堂前まで運搬。天日干しをするために貯水池周辺に竹で組んだハザに掛ける作業まで行いました。
この日は天候に恵まれ、また今回はキャンプと同時に収穫をすることができたため、キヤンプ参加者を含め約50名ととても多くの方々に稲刈りを体験して頂くことができました。この体験を通じて多くの人に那須農場に関心を持って頂き、それらがまた、今後の復興支援へと繋がればと願っています。
刈り穫った稲は、ハザ掛けによる2週間ほどの天日干しの後に、脱穀し、精米する予定です。
震災復興支援室