2015年度1月度 那須農場復興支援労働のご報告

2015年度1月度 那須農場復興支援労働のご報告

1月24日、25日に実施。今回で3回目。いつ行ってもその時間は濃厚かつ充実している。例えるならあのノンホモ那須牛乳のようなひと時である。昨年秋からイトーヨーカドーで売り出された牛乳と新年総会での前田さん(農場長)の力強いスピーチが私をこの労働へ駆り立てた。

同級生の大塚順の父上が農場長だったという理由もあったのか、高等科時代も夏休みに労働に出かけたことがあった。もちろん修養会も。学部時代はサッカー部の合宿がこの地で4年間行われた。あの時の純粋だった自分に戻れるという思いも少しはあったのかもしれない。「晴耕雨読」「勤労黙考」等のミスタ羽仁の思いにも触れることができる。男子部の魂がここにあるのだ。ということをつらつら思いながら、ゴルフ場のクラブバスを思わせるバスに乗り込んだ。予定通り13時着。

食堂前に13時半集合。自己紹介から始まって作業割が淡々と発表される。私の分担は防火用水のフェンスの補修であった。今回お誘いした父母会仲間の斉藤さんと一緒に作業をする(彼は手先が器用である)。今回はお陰様で2日間とも晴天無風の日が与えられた。

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早く終わった後は、炭焼き窯後の整地であった。
ホイールローダーで集めた土を放牧地へ運搬する。途中、今回メンバーの学部生の娘さんの様子を見に来たご両親に、「業者の方?」と声をかけられたのはご愛嬌であろう。父母会では旧知なのですが・・・。どこに行っても、風景にとけこんでしまうのであろう。そこで今回の失敗をここに記しておく。それはダンプタイタン号のテールゲートを土と一緒に捨ててしまったこと。これはイカンと気づいた時は既に時遅し。土の下に埋もれていた。ホイールローダー担当の柄澤君(D44)に頼んで夕方救出に向かった。慎重な捜索の結果、底の方から無事発見。夕食時に謝罪会見を開いたことは言うまでもない。力仕事も頭を使った仕事もたっぷりこの場所には埋もれている。

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いつもながら思うのは、この労働の立役者はマイクロバス運転手の中村君(D46)と食事づくりの佐々木さん(J70)である。安全運転で行き帰りにベテラン運転手の風格が伴う。食事は今回のお楽しみの一つであった。プロを思わせる腕前。まだ未経験の方は是非この食事を味わうのも目的の一つに参加してはいかがだろうか?

翌日も5時から牛舎の仕事を淡々とこなし、朝日が昇ってくるのを見ながら大きく深呼吸。牛の香りをたっぷりと吸い込む。11時からは「餅つき大会」が地元農家の八月朔日(ほづみ)さんのご指導のもと始まった。夫婦あり親子ありで仲良くにぎやかに餅をつくことが出来た。創作餅の数々に舌鼓を打って、お土産もたくさん作り、無事終了。この笑顔が生徒たちにも届けられたらと思いつつ今回のスケジュールをすべて終えた。

いつも褒め上手の小國さん、農場長になった前田さん、笑顔が嬉しい幼方先輩。皆様の頑張り少しばかりの協力をこれからも継続させて頂きます。ありがとうございました。

村山睦(D38)

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<1月の労働内容について>

年が明けて最初の支援労働は、1月24日(土)と25日(日)の2日間に行い、同学会および卒業生会等から総勢16名にご参加いただきました。

今回の主な労働内容は以下のとおり。
①防火用水周辺のフェンスの補修
②炭窯の撤去と整地
③仔牛小屋の製作
④牛舎清掃作業補助、肥え汲み等

炭窯の撤去では、窯の周辺の木材や土を重機で掘り起こしてはトラックに積み込み、廃棄場まで運搬する作業を繰り返し行い、最後に大きな鉄製の窯を移動して窯跡を整地しました。途中、重機のキャタピラが外れるというトラブルにも見舞われましたが、農場長の前田さんがものの数分ではめ戻し、無事に作業を継続することができました。

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仔牛小屋の製作は、農場の職員のみなさんが作りかけていた作業を引き継いで行いました。材料を切り出して組み上げる作業と、腐食防止のペンキ塗りとに分かれ、仔牛が一頭ずつ入る小屋を5つ作りました。L字金具による最後の補強など一部の工程を時間内に終えることができませんでしたが、2日間をかけ小屋全体としてはおおむね形にすることができました。

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日曜日の昼食ではこの時期恒例の餅つき大会を行いました。同学会の米作りをご指導下さっている農家の八月朔日(ほづみ)さんご夫妻が(私たちだけでは心配だったのでしょう)駆けつけて下さり、お二人のご指導のもと、炊き上げたもち米を皆で代わるがわるつき、そして、つきたてのお餅を、あんこやきなこ、大根おろし、納豆、くるみダレ、とろとろチーズ、韓国のりなど、色んな食材とともに楽しみました。

2日間ともに天候に恵まれ、朝夕は冷え込むものの風は無く、真冬とは思えないほどおだやかな陽射しの下で今年最初の労働に勤しむことができました。

震災復興支援室

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