高等科修了生歓迎会
3月17日(火)、春の日差しが心地よい目白明日館に、女子部卒業を控えた高等科三年生35名(5名欠席)と担任の先生お二人をお迎えしました。会報179号でお知らせした通り、2014年度から女子部高等科修了時点で一斉に卒業生会に入会していただく体制となって初めての歓迎会でした。
卒業生会について紹介した後、友の会、婦人之友社、生活工芸研究所、明日館の方々からのお話を伺い、各所を丁寧に見学させていただきました。目白にある学園の関連団体の様子を多少なりとも理解してもらえたのではないかと思います。
その後、明日館食堂での昼食会では、卒業後木工玩具作家になられた伊藤さん(75回生)が、丁寧に仕上げた愛くるしい木製のお人形を持参しながら、木工玩具の勉強をする為に単身渡独、言語の壁を乗り越え苦労の末、夢を叶えられたご自身の体験を話すことで 「強い気持ちを持ち続ける事の大切さ」 を若い方々へのはなむけの言葉として下さいました。
また、最高学部2年まで在学された後、音楽を学ばれ声楽家としてご活躍の黒川さんが、ご友人のギタリスト阿部さんとに共に駆けつけて下さり、優しいギターの音色をバックに美しくメロディアスな歌声を披露。一同すっかり魅了され幸せな時を共有いたしました。
自由学園在学中に蒔かれた種が卒業後各々の道で実を結び、卒業生として再び集える喜びや楽しみを、新たに卒業生会にお迎えする方々にも感じていただけたのではないかと思います。心のこもった温かい会となりましたこと、参加してくださった15名の皆様に感謝申し上げます。
最後に、2人の高等科三年生が女子部の生活やこれからの思いを語ってくれました。4月から歩む道はそれぞれ違っても、女子部卒業生会95回生としての良い交わりを続けてほしいと願いつつ、阿部さんのギター伴奏で『野の花の姿』を全員で歌い閉会となりました。(委員長 60回生 新井)