北海道自由学園の会
札幌で例年より十日ほど早く桜が満開となった4月29日、北海道自由学園の会が開催されました。77回生・茶野下さんのお店「ビストロ・プティット・レジョン」を会場に、矢野学園長ご夫妻、同学会委員長をお迎えし、女子部卒業生会11名、同学会10名、計24名の参加でした。女子部卒業生会委員長は残念ながら出席はなりませんでしたが、丁寧なお手紙をお寄せくださいました。
前々日の27日に共働学舎の宮嶋眞一郎先生がご逝去され、ちょうど同じ時刻にご葬儀が行われると伺い、宮嶋先生への献杯で会を始めました。茶野下さんご夫妻の作られる美味しいフランス料理をいただきながら歓談の後、参加者全員の近況を聞き合いました。最年長は女子部43回生、同学会14回生、最年少は女子部80回生、同学会68回生の方で、それぞれの現在の生活の他、自由学園への思い、北海道への思いが語られました。ぜひお子さん、お孫さんを自由学園へ入れてくださいという熱い思いに心を打たれ、また札幌へ転勤してきた方のとても住みやすい街だという言葉に頷き合い、笑顔あふれる楽しいひと時でした。
次に、中村さん(80回生と同級)が、箱ハープと歌で中世のフランスの楽曲を演奏してくださいました。懐かしさを覚える優しい演奏にうっとりと聞き入ったあと、矢野学園長、同学会委員長がスライドを使って学園の様子、同学会の活動をお話してくださいました。矢野先生が紹介してくださる女子部の生活、行事の様子、その変わらない風景に懐かしさを感じると共に、女子部の変化には驚きの声も上がっていました。様々な変化もありますが、その中で変わらない自由学園の勉強の素晴らしさを改めて感じる時でもありました。
会の最後には、宮嶋先生がお好きだった讃美歌285番と葬儀に歌ってほしいとおっしゃった271番を歌い、記念撮影をして散会となりました。例年より少ない出席者でしたが、心温まる豊かな交わりのあっという間の4時間でした。(57回生 松島)