2015年6月度 那須農場復興支援労働のご報告
私は今年度からクラス委員となり、同学会が行っている様々な活動を知り、「那須農場労働支援活動」に参加することに意義があると思い、今回初めて参加させていただきました。先輩達に囲まれ最初は緊張していましたが、参加されている皆さんと労働を共にする事で緊張もほぐれ、充実した2日間を過ごせました。
土曜日に担当した作業は採石運搬作業です。年に2回ある作業で、畑を掘り起こす作業中に出てきた石です。 畑の数カ所に集積されており、その石を積み込み蛇尾川へ運搬する作業をしました。
昔から毎年毎年畑を耕す際に、石の除去作業を行っているのにもかかわらず、不思議な事に未だに沢山の大きな石が出土、大人3人でないと持てない程の大きな石もありました。出土した石を集積してしばらく放置してあったため、一部蛇の住処になっていました。継続は力なりといいますが、根気の要る作業をこれまでの先輩方が続けられたことの凄さを感じました。
採石運搬作業完了後は、宿泊棟他周辺の草刈りを行いました。日曜日は牛舎の担当になり牛の誘導を行いましたが、牛を移動させるだけでも気を使わなければならないことがあります。牛の集団での移動は大丈夫でしたが、単体での移動で牛が子牛の牛舎に突撃していたのには驚きました。
那須農場の労働を終えて私は初心の頃を思い出すことで、日常の生活にはない楽しさを久しぶりに学べました。これからも積極的に参加したいと思います。ありがとうございました。
D66 寺嶋 赳
<6月の労働内容について>
6月の那須農場復興支援労働は、6月27日(土)と28日(日)の2日間で行い、同学会員および学園関係者計12名に参加頂きました。また今月は27日夕方から28日に、学部「日本の食・勇気米つくりと頒布」グループ8名(引率先生2名・学部生6名)が、田んぼのヒエ抜き作業のため那須農場に来場、同時開催となりました。
作業時間等は別行動ですが、食事は一緒にさせていただき、学部生、那須農場職員、震災復興支援室ボランティア参加者との交流を通して、有意義な時間を過ごすことができました。
梅雨のまっただ中、雨が心配されましたが、27日(土)の労働開始時間とあわせるように雨もあがり、以降は雨に降られることなく作業を行うことができました。今月の労働内容は、主に下記の通りです。
27日(土)
●竹駆逐作業(幹線道路沿い草地竹藪)
●採石運搬(草地から蛇尾川へ)
●草刈り(宿舎棟・食堂棟・子牛小屋周辺)
28日(日)
●竹駆逐作業(前日の続き)
●早朝牛舎(餌やり補助・肥汲み他)
●草刈り(幹線道路牧草地竹藪沿い・桜並木)
●牛舎清掃(全体清掃・昼餌準備・牧草ロールビニール処分)
等
竹駆逐作業(幹線道路沿い牧草地竹藪)
農場の方の話では、蛇尾川と農場の草地にある竹藪は、以前川の氾濫から農場を守るために植えられたものだそうです。竹の繁殖力は凄くどんどん農場の草地の方へ浸食してきており、震災以前は毎年男子部生徒達の人海戦術によりどんどん竹を切り出し燃やしていたそうです。
しかしここ数年それが途絶え、東日本大震災以降、約7m~8m竹藪が草地に浸食してきているとのこと。そこで人海戦術での対応が難しい現状を踏まえ、M農場長が様々な情報を集め、今月より実験を兼ねて、次の作業を毎月の支援労働時に数ヶ月間持続して行って見ることにしました。細い竹はカッターで切り倒し、太い竹は次の手順で除草剤を使い枯らす。
①竹の数カ所にドリルで穴を開ける
②そこにスポイト等で除草剤を注入(除草剤は自然素材で土壌汚染の心配はなく、水を吸い上げる力をなくす作用がある)
③ガムテープで穴を塞ぐ
2日間かけて幹線道路沿い草地の竹藪を完了することができました。 作業内容は地味ですが、虫との戦いでけっこうつらい作業でした。 来月の労働までに、竹がどの様に枯れて変化しているか楽しみです。 うまくいけば竹の撤去の際に根ごと撤去出来るため、同時に除染にもなるので是非成功させたい作業です。
採石運搬
草地、畑から出た採石を、ローダーでトラックに積み込み、蛇尾川へ運搬する作業を行いました。予定通り作業を完了する事ができました。
草刈り
採石運搬完了後は宿泊棟・食堂棟・道具小屋・子牛小屋周辺の草刈りを実施いたしました。幹線道路竹藪沿い・桜並木の草刈りを実施いたしました。
早朝の餌やり補助及び肥え汲み等
毎月行くたびに、餌の種類・餌の順番・各分量・やり方等が一頭一頭細かく変更されていて農場の方々の、牛の体調を少しでも良くし、ストレスを無くし、最大限の結果を追い求めている事が伺われる作業です。
今月も餌の順番や分量の変更が行われており、牛1頭1頭の体調にあわせた餌やりを子ども達と一緒に行いました。
牛舎の清掃
牛の放牧地への誘導
牛舎内の餌槽ステンレス部及び通路の掃き掃除
昼の餌やり補助
牧草ロールビニールの処分
の作業をおこないました。
今回は12名(内2名子供・食事当番1名)実質労働人員は8名と少人数でしたが、予想より全作業はかどり、怪我人や体調を崩す人もでず、無事に作業を終える事ができました。
継続は力なり。
今年度も同学会は那須農場への復興支援活動を継続して推進します。労働支援も昨年同様、基本毎月(2月を除く)行い、農繁期には追加労働を計画したいと考えています。同学会員みなさんのご参加、ご支援、またご協力を引き続きよろしくお願い致します。
震災復興支援室
追伸:6月の稲の生育状況
5月9日、10日で田植えを行い約1ヶ月半、稲は順調に生育していました。
田んぼの視察に行った際、田植え指導のHさんに偶然お会いでき、生育状況の質問をすると「とても良い。稲の色も良いし色が所々まだらになっているでしょう。この時期では最高の状態です。95%は大丈夫、あとは今後の天候次第。稲刈りが楽しみだ」との回答をいただきました。