2015年7月度 那須農場復興支援労働のご報告
<7月の労働内容について>
7月の那須農場復興支援労働は、7月25日(土)と26日(日)の2日間で行い、同学会会員および学園関係者計31名(内子供9名)に参加して頂きました。
今月も先月に引き続き、学部生「日本の食・有機米つくりと領布」グループ「那須のお米作り」メンバー6名(引率先生1名・学部生5名)が田んぼのヒエ抜き作業の為、那須農場へ来場し同時開催となりました。
今回は労働時間等は別行動ですが、往復の移動、食事等は一緒にさせていただき、2ヶ月連続して学部生、那須農場職員、震災復興支援室ボランティア参加者(卒業生)との交流の場を設けることができ、有意義な時間を過ごすことができました。学部生及び農場関係者を含め、総勢43名が那須農場に集まりました。
台風12号の進路が心配されましたが、沖縄・九州方面に向かったことで、関東地方は各所で猛暑日となり、那須農場も気温がぐんぐん上昇し、両日とも炎天下の中での作業となりました。土曜日は到着後13時からの作業となり、熱中症対策として経口補水液・塩飴・梅干し・水・スポーツドリンク等を準備し、各作業班の労働場所へ車で定期的に巡回配布をしながら作業を行いました。
今月から暑さ対策として、日曜日の労働開始時間を早朝5時として、気温が上昇するまでに出来るだけ屋外作業を進捗させる事としました。今月の労働内容は、主に下記の通りです。
①竹駆逐作業(牛舎裏牧草ロール置き場北側牧草地竹藪)(25日、26日)
②子牛小屋前花壇作り及び草刈り(26日)
③食堂棟南側芝刈り(26日)
④早朝牛舎(清掃と餌やり補助)(26日)
【その他の作業】
薩摩芋畑の除草作業(25日)イベント実行室 等
①竹駆逐作業(牛舎裏牧草ロール置場北側牧草地竹藪)(25日、26日)
先月から実験をかねてスタートさせた作業です。今月は男子の労働人数が多かった為、除草剤注入と併せて、人海戦術でエンジンカッターとノコギリを使用し竹をどんどん切り出す作業を行いました。
この2日間で相当量の竹を切り出すことができ、一部ではありますが、竹藪が無くなり裏の杉林が姿を現しました。幼方先生は何十年ぶりに見る光景だとおっしゃっていました。
竹の成長もそろそろ止まる季節に、どこまで竹藪に浸食された牧草地を復旧できるか、今後も毎月継続して行っていく予定をしております。
②子牛小屋前花壇作り及び草刈り (25日)
子牛小屋周辺の草刈り及び花壇作りをおこないました。花壇作りは女性及び子供達を中心に作業を行い完成する事ができました。
③食堂棟南側芝刈り(26日)
朝食後、8時から作業を開始、みるみる気温が上昇し、これ以上作業を行うのは熱中症になりかねないとの判断で終了。一人で頑張りました。
④早朝牛舎(清掃と餌やり補助)
子ども達と女性を中心に作業を行い完了させました。
今月は31名と多くの方々に参加いただき、有り難うございました。
継続は力なり。今年度も同学会は那須農場への復興支援活動を継続して推進します。労働支援も昨年同様、基本毎月行い(2月を除く)、農繁期には追加労働を計画したいと考えています。同学会員みなさんのご参加、ご支援、またご協力を引き続きよろしくお願い致します。
震災復興支援室
追伸①:7月の稲の生育状況
5月9日、10日で田植えを行い約2ヶ月半、稲は順調に生育しております。
追伸②:地元地域の用水路一斉清掃への参加
7月26日(日)は偶然、地元地域の1年に1度の用水路の一斉清掃日と重なり、今月は那須農場支援労働ボランティアの参加人数も31名と多かったので女性陣、子ども達、付き添い男子3名を用水路一斉清掃に派遣、朝8時から地元地域の皆様と一緒に用水路の一斉清掃に参加させていただきました。
その後の懇親会には、那須農場支援労働を終えたメンバー及び田んぼ作業を終えた学部生達も参加させていただき、地元の方々との交流の場を設ける事ができ楽しい時間を共有することができました。
震災復興支援室が那須農場支援活動の柱の一項目に挙げている「那須農場開場当時より深い関わりを持ち、ご支援を賜っております、地元地域の皆様との親交を維持継続すべく、より密な関わりを持てるよう努める」という理念が実現でき、地元の子ども達にも少しは自由学園を知っていただけたのではないかと思います。今後もこのような交流の場を設けていけたらと考えております。