自由学園 東北の会2015
自由学園東北の会2015は、山形を会場として開催されました。2010年の山形から翌年の東日本大震災以来、福島いわき、宮城気仙沼、岩手大槌・釜石、青森浅虫・八戸をメインとした各県が、秋田を除き一巡したことになります。いつか秋田でも開けたらいいですね。
さてその山形ですが、本年は今が旬のさくらんぼを皆さんに召し上がっていただきたい!という幹事さんの発案から、時期を少し早めて6月27日(土)~28日(日)の1泊2日にて開催。山形の旬を味わい、山形ならではの歴史の一端を見学し、夜は恒例のおいしい料理と飲み物を味わいながら語り合い…いつもの事ながら中身の濃い2日間でありました。
集合場所は、芭蕉さんの「閑かさや・・」の詠まれた山寺。そこから中型バスでの移動。このバスツアー形式、結構車内で盛り上がり楽しいと評判です。今回私はマイカーで、一人バスの後ろを追う形。ちょっと残念でありました。
向かう先は慈恩寺(じおんじ)。事前に配布された栞には多くの仏像が紹介されていましたが、それ以上に、とても見応えのあるお寺でした。天台と真言の両宗派からなる事も驚きでした。十二神将も手が届くほどの距離からの拝観。
お寺でありがた~い気持ちとなって到着したのは、寒河江の老舗ホテル・シンフォニー。ここで先ず、名物の薔薇の花そのものが所狭しと浮かぶ温泉に浸かり、癒やされた後はお楽しみの夕食の集い。北は北海道の林さん(D14)ご夫妻や、昨年の青森名幹事でした武田さん(J46)と白鳥さん(D49)、西は岐阜および神戸からいらした前方さん(J49)と泉さん(J45)。記録に依ると総勢36人参加の会でした。
今年から学園の職員となられた藤江さん(初等部卒業)の挨拶から始まり、各人のスピーチの合間に、矢野学園長の学園からの報告やスライド上映、女子部先生からの報告が行われました。そして同学会石川委員長から、情報端末機器を駆使した歯切れの良い活動報告。同学会事務局員になられた関さん(29)も東北初参加。このあたり幹事さんの采配は素晴らしかった。
また女子部卒業生会委員長があの小宮先生のお孫さんと知り、当時を知る卒業生からは驚きの声も上がりました。時には震災や支援の話もあり、皆さんが熱心に語り熱心に聴き、おいしい料理がますますおいしく感じられるひとときでありました。
翌朝は林さん司会の礼拝。ミセス羽仁の在りし日の貴重なお話もうかがう事が出来ました。そしてお待ちかねのさくらんぼ狩り。心配された雨も上がり、枝にたわわと実った真っ赤なさくらんぼをその場でもいで味わいました。やっぱり枝から直接いただくのは格別であること大いに実感。
笑い声と時に歓声の中、続いて紅花資料館の広い庭園へ。紅花はもちろん、その多種多様な山形の文化に触れ、その豊かさ奥の深さを知ることができました。日程もおしまいに近づき昼食は心のこもった山形がぎっしり詰まった郷土のお弁当をいただきました。お腹も心ももういっぱいにしての満ち足りた2日間に感謝です。
名残惜しさとまた会える楽しみとの交錯する中、互いに声を掛け合いながら山形をあとにしました。来年は宮城です。同学会からの多くのご参加をお待ち申し上げます。
平成27年7月13日
室崎 洋徳(D34)