2015年10月度 那須農場復興支援労働報告(1/2)

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作業開始前ミーティング、放牧地Aから放牧地Bへの移動

<10月の労働内容について>
先月より、農場は通常作業に加え、飼料用トウモロコシ(デントコーン)の収穫、(サイロ詰めは完了)に続き、来春収穫する牧草の種付け作業が重なる繁忙期が続いております。

今月も10月3日(土)と4日(日)、10月10日と11日(有志のみ12日迄)、2週連続で希望者を募り、3日、4日には同学会、卒業生会関係者合わせて20名、10日、11日には14名(内9名は12日まで延長支援労働)のボランティア有志にご参加いただきました。主な労働内容は以下のとおりです。

◆10月3日(土)、4日(日)
①竹切り出し(除草剤注入)及び焼却作業(幹線道路東側放牧地)
②放牧地種蒔き(牧草)前の肥料散布作業(幹線道路西側放牧地)
③種蒔き後の牧草地・ローラーでの鎮圧作業(北側牧草ロール置き場前牧草地)
④牛舎清掃補助作業
⑤牧草地石だし作業(北側牧草ロール置き場前牧草地)
⑥羽仁邸周辺除染天地返し作業
⑦芋掘り(子供及び女性、那須農場キャンプで残った畑の芋掘りを実施)

デントコーンの収穫、サイロ詰め作業も一段落し、今月からは牧草地、放牧地の種蒔き準備として石出し、肥料散布作業、種蒔き後の畑のローラー鎮圧作業及び竹切り出し作業を行いました。そして、まだ除染作業が手つかずだった羽仁邸周辺の除染天地返し作業にも着手しました。

両日とも天候に恵まれ、また労働参加者も20名と多く、仕事がら建設重機を扱えるメンバーが揃った事もあり、いつもより多くの作業に人間を振り分けられ、それぞれ大きく進捗させる事ができました。

◆10月10日(土)、11日(日)【9名は12日(月)】臨時支援労働
①稲の脱穀作業(10日)
②放牧地種蒔き(牧草)前の肥料散布作業(11・12日)
③種蒔き後の牧草地・ローラーでの鎮圧作業(12日)
④牛舎清掃補助作業(11日)
⑤肥料置き場整備(11日)

前週の通常支援労働と2週間連続での開催となりました。
10月3日〜4日で稲の脱穀を行う予定でしたが、稲の乾燥状態により1週間遅らせ、この週の開催となりました。突然の開催だったにもかかわらず14名ものメンバーに参加いただきました。

今回は稲の脱穀作業がメインですが、那須農場に来たからには参加メンバー全員、労働もやる気満々。11日午前中、小雨に降られましたが牛舎清掃及び肥料散布、肥料置き場整備等を実施しました。また、有志9名が12日(月)まで延長し、支援労働を行いました。
※稲の脱穀作業については「10月度 那須農場復興支援労働報告(2/2)」の記事でご報告します。

 

【①竹切り出し、除草剤注入及び焼却作業(幹線道路東側放牧地)】
10月3日・4日作業

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エンジンカッター 2名 今回よりエンジンカッターに竹専用刃を取付け、作業能率が大幅にUP
竹の運び出し 4名 切り倒した竹を牧草地まで運搬し同じ方向に竹を並べる作業
ローダー運転 1名 牧草地に並んだ竹を一カ所に集積
竹の焼却 1名 竹の焼却
除草剤注入(塗付け)1名 切り株に除草剤を注入塗付け(除草剤は自然素材土壌汚染心配無し)
震災後、竹に浸食された放牧地(約8m)が元の広さに・・竹との戦いはまだまだ続きます。

 

【②放牧地種蒔き(牧草)前の肥料散布作業(幹線道路西側放牧地)】
10月3日・4日・11日・12日作業

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牛糞注入作業

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牛糞注入後、牧草地に散布

トラクターにバキュームを牽引し、種蒔き前の牧草地に肥料を散布する作業です。
1人で肥溜めよりバキュームに肥料(牛糞)を注入し、トラクターで広大な牧草地を延々と走行しながら散布し続けます。肥料が無くなったらまた注入、その繰り返し。孤独かつ臭いと戦いながらの作業です。

 

【③種蒔き後の牧草地・ローラーでの鎮圧作業(北側牧草ロール置き場前牧草地、他 )】
10月3日・4日・12日作業

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種蒔き作業

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ローラー鎮圧作業

種蒔き作業後、トラクターにローラーを取付け、広大な牧草地を一人黙々とトラクターを操り鎮圧作業。
孤独と、クッションの無いイスに座り振動との戦いです。

あまりの長時間の作業で、立っての操縦作業のつらさがわかります。

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作業完了状況。ボコボコだった牧草地がきれいに鎮圧されています。

 

【④牛舎清掃他補助作業】
10月3日・4日・10日・11日・12日作業

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牛舎で餌やりと牧草やり

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子牛小屋 ミルク、放牧牛への餌やり

 

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ミルカー接続口を消毒清掃、牛舎内清掃

牛の餌やりは、牧草の他に4〜5種類の餌を与えますが、それぞれの餌の順番はもちろん、牛一頭一頭それぞれ餌の分量が細かく決められています。農場員の方々が牛の体調を見極め、牛のストレスを減らし、質の良い牛乳をより多く搾乳できるよう、日々努力していることが見える作業です。

この作業は大人と子供がペアになり行う事が多いのですが、大人より子ども達の方が餌の順番、それぞれの餌の分量を覚える理解力が早く、下手な大人より戦力となっています。

 

【⑤牧草地石だし作業(北側牧草ロール置き場前牧草地)】
10月3日・4日

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那須農場開拓以来、毎年牧草地は耕し牧草を植え収穫してきており、その度に石出しを行っているはずなのに、未だ巨大な石が出続けています。本当に不思議です。写真だと辛さがわかりにくいですが、本当にキツイ作業です。

 

【⑥羽仁邸周辺除染天地返し作業】
10月3日・4日

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予め草刈で桜や地中管(埋設物)の場所を確認してから、ユンボ(機械)投入

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桜、埋設管周りはエンジンカッターでその他の箇所はユンボで一気に天地返し作業

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天地返し作業完了(農業職員宅側から雨読寮報告撮影)雑草等で見えなかった羽仁邸が姿をあらわしました。(写真は10/10撮影したもの)

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雨読寮から農場職員報告撮影

 

【⑦肥料置き場整備】
10月11日
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肥料(牛糞)置き場整備
ローダーを用いての整備です。糞の臭いとの戦いです!

 

【⑧芋掘り(子供及び女性、那須農場キャンプで残った畑の芋掘りを実施)】
10月4日実施

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【10月3日・4日参加メンバー】

 

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【10月10日・11日参加メンバー (9名が12日まで延長支援)】

10月も那須農場の繁忙期であるため、2週連続の支援労働となりました。
飼料(トウモロコシ)収穫・運搬及び地下サイロ、バンカーサイロ詰作業は先月で完了する事ができました。

今月はトウモロコシ収穫後の畑と牧草地の整備、来年春に収穫する牧草の種蒔き準備、牧草地の石だし、種蒔き前の牧草地への肥料散布、種蒔き、種蒔き後の牧草地ローラー鎮圧作業を中心に、竹の切り出し作業、羽仁邸周辺の除染天地返し作業を行いました。

参加者の皆さんは、作業前ミーティングで作業内容を良く理解し、与えられた持ち場の作業を打合せながら効率よく、まるで職人のように黙々と作業に打ち込んでいました。

結果、労働時間を延長して日没までのフルタイムで作業を行い無事に終える事ができました。
参加された皆さん、またご支援くださっている皆さん、そして那須農場の皆さんに感謝申し上げます。

 

震災復興支援室

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