2016年 新年総会のご報告

同志同学同行の友の志を引き継いで
ともに新しき年を歩もう

 

1月16日(土)。薄曇りの一日であったが、午後2時より自由学園女子部講堂にて2016年新年総会が開かれた。明日館講堂が耐震補修工事を行っているため、昨年に引き続いて南沢での開催となったが、100名近くが集まり、新年の挨拶を交わし、旧交を温めた。

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総会に先立ち、矢野恭弘学園長(26)による礼拝が捧げられた。讃美歌410番を歌い、詩篇93篇1節とエフェソの信徒への手紙4章22節から24節が朗読された。テニスンの詩を紹介、混迷を深める世界の平和を祈った。また、『教育三十年』の巻頭より「新しき歌を歌え」の一節を引用し、新しき年を迎えるにあたり、また新たな気持ちで共に一年を歩んでいきたいと話された。

礼拝の後、土橋晋太郎総務運営室室長(45)より、出席者が95名、委任状が306通の合計401名の確認が取れたことの報告があり、総会の開会が宣言された。

開会宣言に続いて、石川潤同学会委員長(45)より新年の挨拶が述べられた。定期総会以降、現在に至るまでの各種行事を中心とした本部委員会の活動等を報告し、今年度のキーワードである「継承」を今後も引き続き実行していくと話した。地方同学会の集まりに参加しての感想を語り、また逝去された会員を憶えて、「同学会も時代に合わせた変化が求められているが、同志同学同行の友の志は引き継いでいきたい」との決意を表明した。

挨拶の後、小林克彦さん(46)が、次期同学会委員長の推薦を行なった。推薦されたのは、本部委員として、とくに那須農場の労働支援で力を発揮している中村英俊さん(46)。その熱心さとリーダーシップ、広い視野などを推薦理由として述べられ、満場一致の拍手で承認された。承認を受けた中村さんは、昨年の総会前よりすでに次年度を見据えて46回生で何度も会合を重ね、より良い運営ができるように検討していることを話し、会員の協力を呼びかけた。

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続いて深川幸則予算管理室室長(45)より会費納入に関する報告があった。今年度の納付率は1月13日時点で62.9%と低い水準であり、より一層の協力を求めると同時に、同学会公式サイトから会費納入に関して電子決済が可能になったことを紹介し、十数名から入金があったことも報告された。とくに60回生以降の若年会員の納付率が低いことから、電子決済の周知を行うことで少しでも納付率が上がればよい、との願いを込めつつ、一層の協力を呼びかけた。

尾川由紀智副委員長(45)からは、評議員候補者選出についての報告があった。これまで評議員候補の選出は、同学会員による選挙を行ってきたが、昨年の定期総会で発せられた意見等を基に検討を重ね、次の候補者選出は選挙以外の方法を検討しており、また引き続き十分な論議を重ねたうえで、今年5月の総会にて選出方法について会員の承認を得る方針であることを伝えた。

また、石川潤委員長から、『同学会報』149号に同封された同学会名簿の取り扱いについての報告があった。不動産業者に名簿情報が流出したことが会員からの連絡で発覚したことで、これまであまり議題とならなかった名簿の取り扱いについての注意喚起を行なった。

自由学園からの報告として、市岡揚一郎理事長(16)から日頃の同学会員の協力に対する感謝が述べられた。また、この3月をもって矢野学園長が勇退、後任として高橋和也副学園長(40)が学園長に決定したことが報告された。

続いてキャンパスマネージメント本部の清水孝和さん(26)より、創立90周年記念事業の一環として実施された新木工教室の建築について報告があり、昨年11月に完成、12月に竣工式が執り行われたとの報告があった。外観・設計図を示しながら、今後の運営方針についても報告があり、在校生のみならず、卒業生も利用できるようにするという。

女子部卒業生会の太田委員長(J61)からは、両団体がより強い絆で結ばれることを祈っての新年の挨拶が述べられた。

また、福井誠最高学部キャリア支援室長(28)からは、現在の最高学部生の就職活動状況の報告があり、昨年よりも苦戦気味な状況にあるが、引き続き支援を行っていくと語った。福井さんはこの3月で定年退職を迎え、後任人事として、ここ数年、就職支援委員として活躍してきた小堺康弘さん(43)がキャリア支援室長となることも併せて報告があり、新体制に対する一層の支援のお願いがなされた。

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総会の議事が終わり、続いて還暦のお祝いが行われた。今年の招待クラスは34回生。例年と同じく、完全出席スタイルで行われた。34名中17名出席で、出席率50%。壇上に上がった34回生には赤い制帽とマフラーが贈呈され、植木耕太さん(35)がお祝いのスピーチを、返礼のスピーチを続木創さん(34)が行った。

閉会後はしののめ茶寮に会場を移して懇親会が催された。最高学部3年生も同席し、会員が学生の進路相談にアドバイスを与える姿も多く見られた。賑やかさと温かさが心地よいひと時は、午後5時30分、男子部讃歌を斉唱して散会となった。

広報室 中林 智(60)

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