2015年度新卒業生を祝う会 - 自由学園南沢会

卒業式の翌日、3月22日（火）19時より明日館食堂・ホールにて「新卒業生を祝う会」が、同学会と合同で開催されました。今年は、日程が平日にあたるため、仕事後の集まりやすさも考慮して会場や時間を決め、当日は卒業生会40名、同学会63名、その他3名を含む106名で、新卒業生33名（欠席2名）をお迎えしました。

夕暮れの明日館のホールは、幅ひろい年代の各部の卒業生と、晴れやかな表情の新卒業生で一杯に満たされ、にぎやかに会は始まりました。先輩たちの拍手で食堂に入場した新卒業生には簡単に自己紹介をしてもらい、同学会委員長による乾杯の後、ビュッフェ形式でおいしいお料理を楽しんでいただきました。

次に、新卒業生代表の挨拶があり、4年課程男子部72回生の田中さんに続いて、2年課程女子部94回生の小野さんが「初めてこのような卒業生の会に参加し上級生とのつながりの素晴らしさを知って本当に良かった」と話してくれました。女子部卒業生会からは87回生の菰田さんがお祝いの言葉に添えて「親という立場になって、教育にはたくさんのお金が必要とわかるので、皆さんには卒業にあたりあらためて自由学園で学ばせてくれた両親への感謝を持ってほしい」と話されました。また、94回生が中等科入学時の高等科3年にあたる89回生の平松さん、田結庄さん、白井さんが3人連名のお手紙で「ともに喜びや苦労を経験した仲間との絆と、これからの出会いを大切に新たな道を歩んでほしい」という励ましのメッセージを届けてくれました。

後半は、ホールへ移動して88回生で声楽家の黒川さんとご友人のギタリストの安部さんによるミニコンサートが行われました。卒業生への贈り物にと選んでくださった4曲に込められたメッセージは美しい歌声とともに皆の心に響く素晴らしいものでした。卒業生会委員長の卒業生へのはなむけの言葉の後、「野の花の姿」と「男子部賛歌」を全員で合唱して閉会となりました。笑顔で会場を後にする皆さんの姿が心に残っています。

94年前に最初の生徒たちが生活したこの美しい歴史的建造物でもある明日館に集い、これから社会に巣立っていく若き卒業生をお祝いするという自由学園らしい会になりました。ご参加くださった皆様に感謝いたします。（61回生　湯浅）

新卒業生入場

新卒業生スピーチ

ミニコンサート

野の花の姿をギターの伴奏で

祝う会　式次第

祝う会お食事