自由学園関西同学会・女子部卒業生会
7月30日(土)、関西同学会と女子部卒業生会を、今年もアラスカフェスティバルタワー店で合同で開催しました。自由学園からは高橋和也学園長(D40)、同学会本部から中村英俊委員長(D46)が参加され、同学会員19名、女子部卒業生25名(お子様4名)と合わせて総勢50名が集いました。
会は幹事の飯渕弘成君(D64)の司会進行で、尾関(D46)が乾杯の音頭をとりスタートしました。その後は高橋和也新学園長から学園の近況をお話しいただきました。幼児生活団から、初等部、男子部、女子部、最高学部まで、それぞれの活動について映像を交えつつ、学園長としての新たな思いをうかがい知る貴重な時間となりました。
その後は淵田陽子さん(J60)から、近況と現在のお仕事等の活動から振り返った学園の思い出などをお話しいただき、國澤さん(D11)からはミスタ羽仁・ミセス羽仁ご存命中のころの在学中のエピソードをお話しいただきました。
今回、何よりも印象深かったのは、新しく学園長に就任された高橋和也先生のお話しです。外部の大学で勉学に励んでいた時の卒業論文の対象が、羽仁吉一研究であったと聞いたことがありますが、それを思わせる歴史を踏まえつつも新しい息吹きを感じさせる内容でした。
2015年9月の国連総会で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」には、全部で17の目標が提示されています。よくよく見ると、このうちの多くのことは、すでに自由学園では創立された頃から実施されたり教育に取り入れられていたりするということに、高橋先生は気づかれたそうです。
100年も前から、日本の片隅でこうした取り組みがなされていたということですから、改めて自由学園に誇りに感じ、自信を持ってよい話だと思いました。学園の歴史の重みを踏まえた上で、世の中の情勢を捉えておられ、「我々の世代の学園長」を応援させていただきたいと感じる、得がたい機会となりました。
同学会というと、懐かしい仲間が顔を合わせる楽しみがあるのでしょうが、今回はそれにとどまらず、母校の次代の新しい姿を想起させるものとして記憶すべきものと思いました。
関西同学会は、今後、若い世代が仕事や育児などの共通の課題や悩みを相談しあうなど、単なる親睦ではない新たな活動の取り組みにチャレンジしていきたいと考えています。
尾関泰彦(D46)