2017年1月度那須農場復興支援労働報告
新年最初の支援労働は1月21日〜22日に行われました。
餅つき大会もあってか、同学会10名、卒業生会4名、学部生1名、学園関係者3名、一般3名の参加を頂きました。
1月の作業内容は下記の通りです。
①乾牛舎壁補修
②COWトレーナー新規設置
③車庫ペンキ塗り
④車両整備
⑤車庫裏道整備
⑥牛舎作業
今回も食事つくり、ありがとうございました。
41回生・阿部君は最近台所が似合います。今回のメインシェフは62回生・廣岡君
今回は、いつも重機を中心に担当している44回生・谷川君に感想を頂きました。
復興支援労働に参加して思ったこと
男子部44回生 谷川 大
愛機と共に
学生時代、劣等生だった自分が何故これほどまでに農場にはまっているのか。
高等科1年の夏に農場を訪れた記憶は殆ど無く、更に学園行事にもほぼ参加したことは無かった自分が・・・。
始まりは5年前、2012年9月の労働支援参加にさかのぼる。
学生時代に一番世話になった先輩に誘われ、バスを運転できるという取り柄だけで参加してみた。当時卒業生のどなたともほぼ交流もなく、母校に対してこれまで何の協力もしてこれなかった自分は、そんな負い目もあってか変な緊張があった。
そんな緊張は直ぐに和らいだ。というのも、驚くほど実に心地よい空間だったのだ。ここに来なければ全く知らぬ存在であった初めてお会いできた諸先輩方、失礼ではあるがあまり記憶にない後輩との絡みが本当に楽しい。
その年はその後、桜の植樹にも参加させていただいたり、農場各所の放射線量の測定なども経験させていただいた。
それからは同学会組織の復興支援室に入れていただき、幾度も農場の労働、南沢フェスのお手伝いへも参加させていただいている。震災以降農場を取り巻く環境、農場に対する学園の考えは色々と耳に聞こえてくるが、学生の戻ってこれる環境作りというお題目の上、このような母校を通じて改めてできた仲間との繋がりに感謝したい。
まもなく同学会復興支援室もまた期が替わり、もしかすると農場に対する学園の考えなどもまた色々と変わってくるのかもしれない。でもこの場所に其々の思いを持って、参加させてもらってきたみんなの気持ちは変わることがないと思っている。
戦力にならなくてもできることから、できる人が、そんな思いを持つ人が何かすればきっと良い結果につながると思う。共に汗をかき、酒を酌み交わし、語らい、これが今では自分の貴重な時間になった。
実は、こんな素晴らしい場所に参加してみようと思う人なら、どなたでも参加できます。
前田農場長の言うように、まずは遊びに訪れてみましょう。
当たり前の日常から一時離れてみたくなった人、美味しい空気を吸ってみたい人、牛を間近で見たことの無い人、牛が嫌いな人。様々な日常で過ごしている人みんなが来て、良かったと思える場所だと思います。
前田農場長をはじめとする農場職員の方々は、毎日知恵をしぼり体を酷使していただき、頭がさがるばかりであります。そしていつも我々を温かく受け入れていただき感謝致します。それと私を迎えていただいた同学会の皆さまや卒業生、関係者皆様に感謝します。
これからも微力ではありますが、末永く訪問していこうと思っております。もうすぐ子供たちが安心して訪れる農場になることでしょう。
またもうすぐ春の季節。今年もみんなの夢、希望を叶えてくれるであろう桜の花を見に行きます。
<那須農場復興支援室より>
今年度の支援労働も、あと1回を残すのみとなりました。
新年総会での前田農場長のスピーチにもあったように、農場は確実にステップアップして前に進んでおります。我々はそのサポートをし続けていきたいと思っております。
今回の労働で「食後の食器洗いは全員で」という事を言ったのですが、食後率先して洗い場に立ったのは、私たちが1年の時の6年生、41回生でした。我々もまだまだ頑張らないと⋯⋯と思った今回の労働でした。
次回は3月11日〜12日に実施予定です。最近の那須農場をご覧になっていない方、是非遊びに来てください!
那須農場復興支援室 濱田 宏太郎