2016年度秋の叙勲で田中久雄さん(9回生)が旭日双光章を受章
田中久雄さん 受勲を祝う会に参加して
同学会副委員長・渉外連携室室長 濱田宏太郎(D46)
昨秋、田中久雄さん(D9)が旭日双光章を受勲され、12月に大阪・東京で祝う会が開催されました。それぞれ120人・70人の参加でした。
同学会として招待を頂いたので、私が東京会場(於:アラスカ)に参加してきました。会場には田中さん、奥様をはじめ同級生、後輩、仕事関係の方々、ネパールからのお客様などが集い、賑やかな会になりました。
同級生で発起人でもある永田さんの挨拶から始まり、ネパールからの感謝状の贈呈もありました(写真上)。私としては同級生の父親であり、“電気の田中さん”という印象だった田中さんの本業の姿を拝見し、その活動の大きさを知ることができました。
祝う会で贈呈された賞状(左)、松原さん(D42)による最後の大阪締め
田中久雄さん 旭日双光章受章に寄せて
松原 正(D42)
2016年秋の叙勲におきまして、田中久雄さん(D9)が栄えある「旭日双光章」を受章されました。
ご存知の通り、叙勲は国家または公共の為に功労のあった方を対象に勲章が授与されるものです。
日本の勲章は、大勲位菊花章、桐花大綬章、旭日章、瑞宝章、文化勲章、宝冠章の6種類。旭日章は功労の内容に着目し、顕著な功績をあげた方に授与されています。
田中さんは永年に亘り、官報・政府刊行物の販売・普及に多大なご貢献をされたご功績に対し、めでたく受章されました。心よりお祝い申し上げます。
官報というものは、皆様あまり馴染みが無いかと思います。官報とは日本の国が発行する法令公布の唯一の機関紙で、国の広報紙そして国民の公告紙として極めて重要な役割を果たしており、官庁が休みの日以外、毎日発行されます。
官報販売所は各都道府県に1軒(愛知県のみ2軒)の48軒あり、田中さんは大阪府官報販売所(株式会社かんぽう)の代表を永くお務めになり、全国官報販売協同組合の理事、理事長も歴任されました。
私と田中さんとの出会いは、今から42年前の1975年、私が自由学園に入学した年です。当時は“電気の田中さん”(通称電タナさん)として、学園内の営繕を担当されており、東天寮のボイラーなどの修理、溶接で何でも作ってしまう姿に憧れ、普通科2年の時に志願して私は電気の係になりました。
以前、同学会総会でお話したことがありますが、2011年の東日本大震災の時、私は東北仙台に在住しており、被災地では自由学園で学んだことが役立ちましたが(避難所での自治区域や日番など)、とりわけ電タナさんから学んだ知識が、被災地支援に本当に役立ちました。
田中さんはこの他にも、ネパールの貧しい農村地で「みつまた」の栽培・加工技術を普及し、生活向上を実現するなど、ここに書き切れないほどの数々の社会貢献活動にも尽力されています。
どうか、いつまでもお元気で、益々のご活躍を願っています。