2016年度 同学会・卒業生会合同による「新卒業生を祝う会」

3月21日午後7時より、明日館において同学会、卒業生会合同の「新卒業生を祝う会」が行われた。
今年の卒業生は、4年課程のみで男女合わせて32名。新卒業生の中には、生活団より、学部卒業まで19年間を学園で過ごした者もいた。

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新卒業生の入場後、同学会の中村英俊委員長(D46)による乾杯。しばしの歓談の後、2人の新卒業生によるスピーチ、D68と同級の水野さん、卒業生会の堀田さん(J88)からお祝いの言葉と続いた。

新卒業生の元植さん(D73)は「多くの方の協力があって、就職も卒業も実現できたことに感謝し、無理をせず、自分らしく生きて生きたい」と述べた。一方、同じ新卒業生代表の長戸さん(J93)は、スピーチの中で「19年間の学びが自分の中に生きていること、それを生かしてこれからの人生を過ごしていきたい」と述べた。

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対して、新卒業生が中等科1年生時の高等科3年生であった、水野さんは「本当に再びこのような席であえてうれしく思っている。完璧ではなく、不完全でもいいから、進んでいってほしい」と卒業生に語った。また、同じく新卒業生が中等科1年生時の高等科3年生であった堀田さんは「一生の仕事について考えていってほしい」と新卒業生がこれから歩む中での課題を示し、また、心からのエールを送った。

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その後は、再び歓談の時を持ち、会の後半では、J66の同級生でチェロ奏者の大藤桂子さんによる演奏がホールにて行われた。最後に、女子部卒業生会の森委員長(J62)より、金子みすゞの詩を引用して、みんながそれぞれ自分らしく生きてほしいと新卒業生へメッセージが送られた。また「野の花の姿」「男子部讃歌」を皆で歌い閉会となった。

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様々な問題を抱える社会へと飛び出していく新卒業生は、これから多くの困難と出会うことだろう。しかし、どんな時も、同じ釜の飯を食べた先輩や同級生が必ず支えてくれると思える、そんなひと時だった。また、同学会、卒業生会にとっても、今新しく吹き込んだ風が、今後の会の発展を予感させる希望の時であった。

自由学園最高学部 教員 神 明久(D46)

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