東北の会

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2017年7月1日~2日の日程で、那須農場にて「東北の会」が開催されました。今年は男子部卒業生とご家族の方17名と、女子部卒業生23名の総勢40名が参加されました。日程は以下の通りでした。

7月1日(土)
11:00 那須塩原駅集合
12:00 自由学園那須農場
00000那須友の会にご用意頂いた昼食・懇親会
00000那須農場見学(旧羽仁邸、牛舎、トラクターなど)
16:00 和泉屋旅館へ移動
18:00 夕食・懇親会

7月2日(日)
17:00 礼拝、朝食
10:00 那須市 非電化工房見学
12:00 昼食
13:15 新白河駅にて解散

初日は小雨の降る中、北は北海道から南は福岡、東北からは青森、宮城、福島から参加された方々を中心に自由学園那須農場に集合しました。到着後、朝早くから那須友の会の方々に準備頂いた心のこもった昼食を摂りながら東北の会の懇親会がスタートしました。

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高橋和也学園長(D40)は、多い時には1,400人いた生徒数は現在は760人であること。生徒数の減少が最も多かった2012年の東日本大震災の時に比べると、減少数は10分の1にまで減り、ここ数年は落ち着きつつあること。また社会につなげる学校、世界ともつながる学校を目指し、国際交流が盛んな状況を報告されました。

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村山順吉理事長(D32)は理事長就任までのエピソードを紹介し、一人一人には個別の道があり、どんなに険しい道でも必ず支えがあるということを信じて進んでもらいたいという思いと、生徒たち一人一人真剣に向き合いたいという気持ちが全員に伝わりました。

協力会からは松原剛副会長(D43)が寄付金の推移の話しや、学生1人当たり年間12万円程度の補助が協力会から出ていることを報告し、協力会の寄付金の大切さを全員で再認識をしました。今回集まった方々の中からも協力会へ入会される方がいらっしゃいました。

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その後、同学会は蔵原浩之副委員長(D47)から2016年度の活動内容の報告や、2017年度の活動方針が発表され、今年のテーマは「絆」であり、学園卒業後さまざまな道を進み、さまざまな経験をしてきたことを持ち寄り、卒業生と在校生を「つなぐ」ことを実施したいと宣言しました。女子部卒業生会は委員長からのお便りを読み上げての近況報告がなされました。

今年の3月末まで那須農場に勤務されていた幼方英次郎さん(D30)は那須農場の歴史について話され、ミスタ羽仁の那須農場に込めた想いを考えるいい機会になりました。

その後、出席者に近況報告をしていただき、「60年ぶりに那須農場」や「念願の那須農場にこれた」という声があり、楽しいひと時となりました。会の最後には「野の花の姿」「男子部賛歌」を全員で歌って閉会となり、その後男子部の生徒の手によって再生された昭和初期のトラクターと記念撮影をしました。

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夜は、那須塩原市にある卒業生が営む「和泉屋旅館」の方へ移動して夕食、2回目の懇親会が行われました。

2日目はバスで那須町にある非電化工房の見学をしました。ここはお金で買う豊かさではなく、電気を使わず自給自足を目指し、自分たちで楽しく豊かな生活を考え作る場所として藤村靖之さんが主宰するテーマパークです。現在では常時10名程度のお弟子さんが、ここで自由な発想で楽しいものを考え作っています。少し自由学園と通じるものがあるように感じました。

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楽しい時間はあっという間に過ぎ、最後に全員で昼食をいただき、賛美歌を歌い解散となりました。最初は雨だったにもかかわらず、徐々に天気も回復し、暑い日曜日でしたが楽しい時間はあっという間に過ぎ、「みなさん、また来年会いましょう」という言葉とともに、笑顔で解散となりました。

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初めてこのような卒業生の会に参加させていただきました。勝手に堅苦しいものと想像をしていましたが、予想に反して非常に楽しい時間でした。大先輩方の那須農場へ体験、戦時中に疎開をしていた話や修養会で来たときの思い出など普段ではなかなか聞けない貴重な話しを伺うことができ、素晴らしい時間を過ごせました。

今回、高橋学園長のお話しの中で自由学園の卒業生にインタービューした結果、統計的に「みんな」という言葉を多く使われていることに気づかれたそうです。自分もその例外になく日常的に「みんな」という言葉を使っている事に気がつきました。また来年でみんなと元気にお会いするのを楽しみにしています。この機会をくださり、ありがとうございました。

2017年度同学会次年度委員会準備室長 宇野 重雄(D48)

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