2017年11月度那須農場復興支援労働報告
今年度第8回目の那須農場復興支援労働のボランティアを11月18日~19日に行いました。
同学会8名、卒業生会5名、在校生父母2名、一般5名 合計20名の参加となりました。
11月の作業内容は下記の通りです。
①学部稲移動
②牧草ロール ロール収集
③牛舎冬支度 扉設置、扉補修、扉洗浄
④牛舎作業 餌やり、通路洗浄、餌場洗浄、ウオーターカップ洗浄、ミルクパイプ洗浄
⑤花壇植え替え
①学部稲移動
天日干ししていた学部の稲を、屋根の下へ移動させました
②牧草ロール ロール収集
ロールをまとめてクリーンセンターへ
③牛舎冬支度 扉設置、扉補修、扉洗浄
倉庫から窓を運び高圧洗浄機で洗浄/洗浄した窓をはめ込みます
④牛舎作業 餌やり、通路洗浄、餌場洗浄、ウオーターカップ洗浄、ミルクパイプ洗浄
子牛の哺乳。初参加の奥さん(J65)/同じく初参加五十嵐さん(J65)
農場長より搾乳の説明を受ける/こびりついた泥を落とすためブラッシングをします
通路にお湯をかけて固まった糞を剥がします/子牛用のミルクを作ります
⑤花壇植え替え
花壇の植え替えメンバー/紫陽花畑の除草をする卒業生会の皆さん
今回の食事。メインシェフは廣岡君(D62)
夕食の石狩鍋風/乾杯!
須藤先生(D53)による身体チェック。先生のマッサージは参加者に好評でした/夕食時の労働の報告。常連の父母 膳場さんと時高さん
今回は、初参加の五十嵐さんに感想をお願いしました。
11月の那須農場 復興支援参加 感想
女子部65回生 五十嵐玲子
那須農場は今回で3回目でした。
といっても、過去2回は生活団の鳩とばしと普通科で茶臼岳の遠足なので、ほぼ覚えていません。
自分の意志で来たのは初めてで、労働も初めてです。
牛の世話をしてみたいと希望していましたが、初心者にやらせてもらえるのは掃除くらいかと思っていました。が、想像以上にたくさんのことを体験できました。
初日は牛舎の冬支度がありました。外してあった窓本体を、洗いながら窓枠へはめていくのですが、牛舎の老朽化がひどく、木枠のサイズがあわないことが多く苦戦しました。
夕方から説明を受けながら牛舎にいる乳牛の餌を5種類くらいを順にあげていきます。
はじめにあげる牧草サイレージを、肩くらいの長さのフォークですくうのは重労働でした。はじめに食物繊維をとると消化にいいそうです。
仔牛に巨大哺乳瓶のようなものでミルクをあげましたが、かなり強く引っ張るのでしっかり腰に力を入れて立ってないとでした。
お尻のあたりにこびりついてしまったものをブラシでおとします。いきなりいくとびっくりするので、牛に顔を見せ挨拶してからです。
早朝の労働では、搾乳をしていく横で床掃除をしました。
糞を溝に落としていく作業、端からやっても後からまたしていくのでキリがなく、顔の高さで放たれるので気をつけないとでした。
牧草を食べている乳牛のは独特の発酵臭でした。明け方の空と牛舎の臭いと、非日常で可笑しいというなんとも説明できない体験でした。
朝食後は牛を放牧している間に牛舎の掃除。床に固まってしまったものを剥がす作業でした。
スコップを使って腰と足に力を入れてガリガリとめくっていく、コツを掴むのに苦労しました。放牧場から帰ってきた時に自分の場所へ戻っていくのは可愛らしかったです。
農場の方の話で、牛はデリケートで知らない人に敏感で、支援労働の後はミルクの出が悪くなると聞きました。
搾乳する乳牛の牛舎での労働に初心者も入れてもらえるのは、これまでの支援労働の人たちの活動で、農場の方たちに信頼して頂けているのを感じました。
今回の参加で、那須農場の魅力は何なのか探ろうと一緒に初参加した奥若菜さんと話していました。
定期的に参加している同級生は、「楽しい」と言っているのを、労働が・・・? と不思議に思っていたからです。
帰りの車で感想を言い合いました。 参加してみてわかったことは、日常と離れることでリフレッシュできる、損益関係なく無心に体を動かす労働に達成感がある、自由学園関係の人はいくつになっても同じ釜の飯を・・・で、受け入れてもらえたり昔の話をするのが楽しい、本格的な酪農体験ができる、など魅力はいろいろあると解りました。
また解らないこともいくつかありました。学生のカリキュラムへ戻すのに、問題は沢山あるのでしょうか。
問題点をクリアするのに何かできることはあるのでしょうか。復興支援のゴールは学生が戻ってくることでしょうか。この労働に参加する人はボランティア、それともレジャーだと思っているのでしょうか。
酪農を真剣にしているスタッフの負担になったりはしてないでしょうか。などです。
また機会をつくって参加して教えてもらおうと思います。
準備して頂いている方、世話をしていただいてありがとうございます。
復興支援室より
通常のサポート作業に加え、学部生の稲移動、農場の冬支度を行い無事に作業を完了しました。
今回は、21名の参加者を迎え、スムーズに支援労働を行うことが出来ました。
引き続き、支援室では支援労働への参加を募集しています。少しでも興味があれば、1日/年でも良いので是非支援労働への参加をお待ちしております。
那須農場復興支援室 木立(D47)