『二十歳の無言館』上映会(2/24)のお知らせ

自由学園最高学部の学生が中心となって「二十歳(はたち)の無言館」という映画の上映会が、2月24日に明日館で行われます。
日中戦争及び太平洋戦争で戦死した画学生達の遺作・遺品を展示している「無言館」(長野県上田市)という美術館を、現代の二十歳の若者が訪れるドキュメンタリー映画です。関心のある方は、是非足をお運びください。


『二十歳の無言館』(2016年、120分)
監督:森内康博 企画:髙松智行 監修:窪島誠一郎 協力:戦没画学生慰霊美術館 無言館
製作:株式会社らくだスタジオ 助成:文化庁文化芸術振興費補助金

会 場:自由学園明日館 講堂(東京都豊島区西池袋2丁目31-3)
日 程:2018年2月24日(土)
時 間:15時~19時(14時30分開場)※上映後、トークセッションあり

ゲスト:森内康博監督、窪島誠一郎氏(無言館 館主)
料 金:一般 1000円 大学生 500円 高校生以外無料

主 催:二十歳の無言館上映会学生実行委員(代表 守屋愛太 /男子部76回生)

チケット取り扱い窓口:20mugonkan@gmail.com
上記メールアドレスに下記情報をご入力の上ご送信お願いします。

1.氏名(ふりがな)
2.年齢
3.住所
4.電話番号
5.メールアドレス
6.学生の方は大学名と学年
7.チケット枚数

※当日のご来場も可能ですが、事前に当日の大まかな来場人数把握のため、ご予約をお願い致します。
ご協力よろしくお願い致します。


上映会主催者より

ドキュメンタリー映画「二十歳の無言館」に出会ったのは昨年夏の鎌倉での上映会でした。
その際に強い衝撃と感動を受け、私の中でこの映画をもっと多くの年代の人々に観てほしいという強い衝動にかられました。
それはまるで金盥を乱れ打つような衝撃と衝動で、気づけば私は企画を個人的に立ち上げていました。

この映画には言葉にならない、でも大切だと思える、観た人に必要な無言の言葉を与える力があると思います。
その無言の言葉は当然、受け取る人によって色とかたちが違います。また、観た人に悩み考えさせることもあると思います。
私は観て、自分について悩み考えさせられました。その時間も良く、大切なものでした。

二十歳という人生の節目を迎える多くの人たち、この現代に生きる人々がこの映画を観て、それぞれがそれぞれの無言の言葉を受け取り、自分自身と支えあっていく周りの人のこれからに、新しい色とかたちを感じ、受け取って欲しいです。

作品に出てくる若者たちのそれぞれがそれぞれの表現をしようとし、葛藤する姿を見て、自分のこれまで、自分のこれからを見つめるきっかけになればいいと思います。
そして、これから生きていく世の中が、心豊かになる一つの力になればいいと思います。

二十歳の無言館上映会学生実行委員 代表 守屋愛太(D76)


「二十歳の無言館」あらすじ
70年前、愛する恋人や家族、大好きな風景を描き続けた画学生は、20~30歳という若さで戦地に散った。
彼らの残した絵は、大切に保管され、今も静かに無言館の壁にかかっている。

現代を生きる二十歳の若者たち。
小学生時代の同級生である彼ら10数名は、無言館へこれまでに何度か足を運んだことがある。
最初のきっかけは小学校の修学旅行だったが、その後は、学校の枠を越えて各々自主的に無言館へ行く。

「気付いたら無言館の画学生と同じ年代になったんだなって。もし今ここで、楽しい生活を全部取り上げられてしまったら、本当にどうしようって考えました…」
二十歳になった彼らは、5年ぶりにもう一度無言館へ行き、画学生の作品と対面する。

「絵を見るうち、逆に絵が自分を見つめてくる。彼ら若者たちは絵から見つめられ続けるだろう」
館主の窪島誠一郎氏は、自分の二十歳の頃を回想しながら、今の若者たちの言葉に耳を傾ける。
「これから、自分はどう生きていけばいいか」言葉にならない想いを苦しみながら、徐々に言葉にしていく若者たち。

社会秩序が混乱していた戦時中、著しく表現や言論に制限の多かった時代に、絵を描くことを通して最後まで自分を「表現」し続けた画学生たち。
片や言論や表現の自由が保障され、物質的に恵まれた時代に生きながら、自己の「表現」のかたちを模索し続ける二十歳の彼ら。
違った時代を生きる若者たちの、70年の時空を越えた対話がはじまる。

無言館とは
戦没画学生慰霊美術館 無言館(むごんかん)は、長野県上田市にある日中戦争、および太平洋戦争で戦死した画学生たちの遺作・遺品を展示する美術館。
館主 窪島誠一郎氏が、画家 野見山暁治氏とともに日本各地の戦没画学生の遺族のもとを訪ね歩き、遺作品を蒐め平成9年に開館した。

■ドキュメンタリー映画『二十歳の無言館』公式サイト

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