統合検討室からの報告(2019.2.23第3回委員会追記)

今年度の委員会でお話しするのも3度目となりました。本⽇は、昨年の卒業生大会で報告した内容を大会と同じスライドを使ってお話しいたします。一部、前回のご報告と重複する箇所もありますが、大会での報告の再現ということでご理解をお願いいたします。

2016 年度に⼥⼦部卒業⽣会と同学会に⾼橋学園⻑から依頼があり、2017 年4 ⽉に統合委員室が発⾜しました。現在、統合委員室のメンバーは、⽉に1度集まり、2021年 ⾃由学園 100 周年の年に⼥⼦部卒業⽣会と同学会が統合をするために、検討を進めています。

⼥⼦部卒業⽣からは、委員⻑経験者の中から、59回生・内田さん、60 回⽣・⽥中さん、62 回⽣・⼭本さん、同じく62 回⽣ 森がメンバーとなっています。メンバーは、卒業⽣会からこの4名、そして同学会から4名、学園側から2名、計10名で構成されており、⽉に⼀度の検討会や不定期に開催している集中検討会には、現役の委員⻑もオブザーバーとして出席をお願いしています。今年度委員長の秋田さんと原さんもお忙しいなか殆どの定例会にどちらかが出席してくださいました。また、折に触れ高橋学園長も検討に参加してくださっています。

学部が共学になったのは、77 回⽣からで、昨年度、⼥⼦部⾼等科を卒業したのは98 回⽣ですので、21 学年と、共学の世代も多くなってきました。この統合委員室の発⾜以前、学部が共学となった頃から、卒業⽣会と同学会の委員⻑は、共学世代が⼤半となる未来を⾒据え、卒業⽣の会について考える機会を持ち、当時の理事⻑・学園⻑とも活発に意⾒交換を⾏ってきました。その成果として、最近では、「新卒業⽣を祝う会」を合同で主催しているのは、みなさんご存じの通りです。

各地⽅での集まりは、かなり前から合同で開催しており、現在は全国6箇所で開催されています。 (北海道・東北・中部・関⻄・中国・九州)また同学会主催のイベントを、HP などでお知らせし、卒業⽣会からも参加しています。

近年、⼥⼦部卒業⼤会に同学会委員⻑をお招きし、また、同学会の新年会には⼥⼦部卒業⽣会の委員⻑が招かれ、お互いが⼤切にしている会に、それぞれの委員⻑が出席していましたが、昨年度から始まった試みとして、同学会の新年総会で毎年が祝われる還暦のクラスと同じ学年の⼥⼦部56 回⽣数名が参加されました。今年度も招待された57回生が9名参加されました。さらに今年度は、委員長から全家族長クラスにハガキで同学会新年総会の案内と出席を呼びかけがあり、そのうち、E家族家族長の66回生2名が出席されました。このようにお互いの⻑い歴史を踏まえ、少しずつ交流を重ねてきた2つの会の正式な統合を、次の100年に向けて、どのように検討しているのかを少し具体的にお話ししたいと思います。

昨年度1 年間は、まずは両⽅の会の歴史を振り返りながら、お互いの会の現状や運営についてなど、ひとつひとつ聞き合い、検証することから始めました。
会員資格・運営⽅法・会計などを詳細に検証していますが、たとえば「⼥⼦部の卒業⽣⼤会」ということについて考える時、私たちは:
・⼥⼦部の卒業⽣⼤会にあたる同学会の⾏事は何なのか?
・その⽬的は同じなのか、違うのか?
・参加対象者は誰なのか?
・主催は誰なのか?
・準備は誰がしているのか?
・経費は誰が負担しているのか?

という⾵に項⽬を⽴てて、両会の違いを細かくリストアップしながら検証しています。ちなみに、「経費は誰が負担しているのか?」という点は、「統合後の会費はいくらが適正なのか?」という⼤きな課題と密接な関係がある項⽬としてもピックアップします。このようにして、お互いの会を知り合い、新しい会の理念から運営についてまで、あらゆる点について話し合いを続けています。

こうした細かな点を詰めてゆくにあたって、本当に⼤切なことを⾒失わないよう、仮ではありますが、新しい会の理念を検討室で考えてみました。

「同志同学同⾏の友として集い、
相互の親睦を深め⾃由学園ならびに社会の発展に寄与する」

というものです。現在は、この理念をもとに、組織や運営の⽅法について案を練っています。

⼆つの会を統合するのは、⾃由学園が創⽴100 周年を迎える2021 年度と設定し、その年度より新しい組織で運営していきます。以前、年に10 回あった委員会は、現在、年に3 回の開催となっているように、改⾰を重ねながら運営してきましたが、現在の委員⻑クラスの64 回⽣は62 名、今年度の副委員⻑クラスの74 回⽣は45 名と、クラスの⼈数も少なくなってきているので、今の組織を今までどおり運営するには、若いクラスの⼈たちに負担が⼤きくなってきています。卒業⽣の⼈数は年々少なくなり、卒業後働く⼈は多くなり、⼦育てする年齢も年々遅くなっているのが現状です。そのような状況を踏まえ、また、すぐに共学の世代に委員⻑クラスがくることから、新しい組織になる時から、この時の委員⻑は同学会と同学年となるよう設定しました。現在、同学会の委員⻑クラスは、⼥⼦部卒業⽣会の4学年下のクラスとなっていますが、共学世代が中⼼となった時にも⾃然な形で会の運営ができるよう、委員⻑クラスが同学年となるよう2組織が歩み寄り、統合元年の委員⻑クラスは、⼥⼦部卒業⽣会は70 回⽣、同学会は50 回⽣と決定いたしました。

2021 年度の統合元年までの卒業⽣会の運営については、来年度の委員⻑クラスの65 回⽣から70 回⽣まで6学年を対象に説明会を開催し、クラスごとにご意⾒を伺い、このように決めさせていただきました。

統合検討室では今、現在のそれぞれの組織を新しい組織へどのように移⾏するかの具体的な⽅法、新しい会の名称、理念、⼊会資格や⾏事などといった、両会にそれぞれ存在している事柄全てを整理し、2 つの会の統合に関する「素案」を作ることを⽬指しています。ここで「素案」と表現させていただいたのは、統合検討室が提⽰できるものは、ご提案の域を出ず、いずれ卒業⽣会会員・同学会会員の皆さん⾃⾝に検討していただくためのたたき台に過ぎないということです。そして、新しい組織とはいえ、今まで、私たちが⼤事にしてきたこと、忘れてはいけないことがあると認識しておりますので、このような点でも、皆さまからのご意⾒を参考にしたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

また「この事についても忘れずに検討項⽬に⼊れてほしい」といったご指摘も受け付けております。2021 年度に新組織となるので、できるだけ早い時期に、その素案の第⼀稿をまとめ、皆さんにご提⽰する、ということを直近の⽬標としています。次の途中経過のご報告の具体的な日程や方法は、まだ具体的に決まっておりませんが、今後もこの統合の流れを見守って頂けると幸いです。

統合検討室(59回生・内田、60回生・田中、62回生・山本/森)

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