2019年6月度那須農場復興支援労働報告
関東甲信越・東海地方が梅雨入りした翌週の6月15日(土)〜16日(日)、2019年度第3回目の那須農場復興支援労働を実施。
生憎の雨天ではありましたが、今回の参加者は同学会13名、卒業生会1名、在校生父母3名、卒業生家族6名の計23名でした。
6月度労働の作業内容は下記の通りです。
①牛舎の掃除、餌やり
②北牧草地の草刈り
③子牛牛舎の高圧洗浄・消毒、仕切り板新調、石灰吹き付け
④芋畑の草取り、カボチャの剪定
⑤食事作り
①牛舎の掃除、餌やり
通常の餌やりに加え、床にこびりついた糞を剥がす清掃作業(通称ゴリゴリ)を行いました。
②北牧草地の草刈り
電牧線に接触した草から電流が漏れるのを防ぐため、電牧線周辺の雑草をエンジンカッターで除去。合羽を持参してきた人4名が3時間で、約250メートル×3辺の草刈りを完了しました。
2日目は雨も少し収まる中、幹線道路沿いを3名で担当。大部分は予め農場長がオフセットシュレッダー(トラクターに取り付ける大型草刈り装置)で除草済でしたが、木の周りなど一部刈り残した部分の雑草や蔓をエンジンカッターで除去しました。
③子牛牛舎の高圧洗浄・消毒、仕切り板新調、石灰吹き付け
7〜10名前後でまず古くなった敷藁を全て取り除き、ホイールローダーで運び出しました。その後で水と消毒液により、隅々まで高圧洗浄を行いました。
敷き藁と同時に古くなった仕切り板も撤去し、新しく交換することに。親方こと西澤さん(48)が調達したコンパネを、所定のサイズに切断。子牛牛舎へ運び、2人1組になって針金で固定していきます。
新しくなった仕切り板を含め子牛牛舎全体に、防疫のため石灰を吹き付けました。
④芋畑の草取り、カボチャの剪定
9月開催の那須キャンプに向け、芋掘り用に先月サツマイモを植えた畑の作業では小雨の中、マルチシート間にはびこった雑草を一掃しました。
お化けカボチャこと、観賞用のアトランティックジャイアントも生育順調。これで3株です。蔓が伸びすぎると大きな実にならないため、適度に剪定しつつ追肥を行いました。
同じくキャンプに向け、竹細工に使う竹を学園から農場へ海山号で運搬しました。
⑤食事作り
今回の夕食はタンドリーチキン、わかめとピーマンの炒め物、トマトと茄子の前菜、ポテトサラダ、モッツアレラチーズ。
汁物の「こづゆ」は福島の郷土料理だそうです。家庭的料理がテーマということで、本当に美味しく味わいながらいただくことができました。
今月のお誕生日は、このお二方です。おめでとうございます!
朝食はサバの塩焼き、お麩の煮物、けんちん汁。昼食のビーフストロガノフは、ヨーグルトを使ってクリーミーな仕上がり。
デザートには、パティシエ作の可愛いクッキーを美味しくいただきました。差し入れ、ありがとうございます。
今回、村山さん(38)がミニコンポとCDセットを寄贈してくださり、食堂でクラシックのBGMが楽しめるようになりました。ありがとうございます!
那須農場復興支援室より
「今度の土日は東京も那須も雨らしいけど、労働は何をするの?」と事前に数件のお問合せがあり、自分なりに「雨でも食堂掃除とか、何か仕事はありますよ」と答えていました。
とはいえ、雨が降る中で屋外作業をした記憶がなかったため、自分では傘しか持参しませんでした。
しかし当日、屋外作業用に雨合羽を持ってこられた参加者が何人もおり、己の不見識と自覚不足を深く反省した次第です。
小雨といっても傘なしでは厳しいほどの雨の中、エンジンカッターで電牧線周りの草刈りをした方々。
1辺250メートルを3〜4人で分担するのですが、かなりの距離を1人で草刈りするわけです。
農場の方から「雨なので1辺だけでいいですよ」と言われていたところ、勢いで3辺とも刈ってしまったという強者ぞろい。全員50代半ば以上の先輩方とあって、頭が下がります。
牛舎で屋内作業をした人達も、敷き藁の廃棄や糞はがしはそこそこの力仕事であり、日頃運動不足だと軽く筋肉痛になったかもしれません。
少しでも那須農場のお役に立てれば・・・という思いを持ちながら、こうして困難なミッションを達成したり、仲間と力を合わせて作業できる喜びを味わえることも、支援労働の魅力ではないでしょうか。
毎月のように参加されている方もいれば、年数回の方もいます。この充実した体験を一人でも多くの方と共有したく、初めての方、20〜30代の方でも遠慮なく参加・お問合せください。
次回の支援労働は7/27〜28, 8/17〜18で行います。皆さんの参加申込みを心よりお待ちしています。
室長 森 春潮(D49)