関西卒業生会の報告
2019年度の関西卒業生会の集まりは10月20日(日)に、男子部同学会と合同でフェスティバルホールのアラスカにて開催いたしました。卒業生会からの出席者は、44回生から90回生までの20名と、昨年より多くの人数が集まりました。
高橋学園長ご夫妻が今年もいらしてくださり、自由学園の近況について、豊富な映像をプロジェクターで拝見しながらご報告いただきました。現在の自由学園の教育内容を中心に、様々な報道機関で取り上げられた授業での生き生きとした生徒さんの様子や、世界に広がる海外交流、今後のカリキュラムなどから、新しい変革の時を迎えている自由学園を知り、また、一方、変わることのない女子部食堂の映像などから、各々の学園生活の思い出と重ね、楽しいひとときとなりました。
また、数名の参加者から現在の活動報告をしていただきました。47回生の奥田さんからは、35年間、シャンソンのリサイタルを続けてこられたご経験のお話しをいただきました。関西で長くシャンソン歌手としてご活動されてきた奥田さんのお話は、大変興味深いもので、ぜひお聴きしてみたいと思うものでした。48回生の大野さんからは、ご自身が代表をされている社会福祉法人志染愛真ホームについてお話しをいただきました。高齢化社会の進む中、第一線で活動されている大野さんのお話は、これからの社会福祉のあり方について深く考えさせられました。64回生の藤田さんからは、寮のある学校の説明会の活動について、65回生の笹浪さんからは、先駆けて行われた南沢での卒業生大会のお話をしていただきました。74回生の岡田さんからは、関西卒業生会の今後のあり方について鋭いご指摘をいただきました。私どもが委員を引き継いだ際にいただいた資料には、この会の始まりは第2次世界大戦後、21回生の岡本さんが、関西在住の卒業生の安否確認をとってくださったことだったと記されていました。現在、約300名の卒業生が関西にお住まいですが、伝統あるこの会も、今後、自由学園の男女共学化に伴う変化が求められることは予測できますし、数年おきに継続していた関西のみでの会費集めや、年に1度の会報作成など、会のあり方と内容を総合的に見直す時期が来ているのではないかと思います。
今回のアラスカでの集いは、多くの卒業生が関西で多彩な活動を続けていることを知り、また、今後の関西卒業生会の活動について考えさせられるきっかけを与えられ、非常に有意義な時間となりました。今後も関西卒業生会が、新しい時代の流れのなかで、卒業生にとって、また、自由学園にとって有益な活動となるよう、委員で内容を見直し、よく話し合って行きたいと思います。
(J 83回生 小泉)
学園長を囲んでにぎやかに