キャリア支援室の活動について
南沢会キャリア支援室では最高学部キャリア支援室と連携し、学部生の就活状況、新卒業生の進路などをお伝えする『南沢会報』第1号(2021年度キャリア支援)を編集し、先頃発行することができました。
南沢会キャリア支援室の今年度活動について、会報に載せた内容をこちらにも掲載させていただきます。
新卒だけにとどまらない あらたなキャリア支援を
キャリア支援室長 浅野(J70)・冨田(D50)
はじめに、これまでのキャリア支援室についてご紹介します。
最高学部生(以降学部生)の就職支援を目的に、旧自由学園同学会(以降同学会)の本部委員会の一組織として、2013年度までは「就職支援室」という名で、2014年度に「キャリア支援室」に改称して、2020年度まで活動が続けられてきました。学部にもキャリア支援室があり、そちらが組織しているメンバーには、同学会のキャリア支援室のメンバーと、そうではなく卒業生として就職支援をお手伝いする同学会や旧自由学園女子部卒業生会(以降卒業生会)の方々が含まれていました。卒業生会にはキャリア支援室はなかったので、卒業生会の委員会としては初めての組織になります。組織を構成するメンバーは、室長、室員、そして運営支援メンバーの皆さんです。
この激動の時代を生きる南沢会会員のためのキャリア支援室ですから、社会や生活の変化に合わせて私たちの支援の仕方は変化しなくてはなりません。そのため、活動内容については、走りながら考えて進めていきます。まずは、南沢会会員の役に立てるよう、「就職したい人」と「採用したい人」をつなぐ役割をしたいと考え、大きく三つの柱を考えました。
一つ目は、南沢会会員の支援です。南沢会の全世代を対象とするところが、学部のキャリア支援室とは大きく異なります。キャリア支援と聞くと、新卒支援を連想すると思いますが、それだけではありません。南沢会会員は、100周年を迎えた学校で学んだ方の集まりですから、転職やキャリア形成など、支援対象の年代を拡大し、各世代の会員の必要に応じた支援を実施していきます。南沢会会員には、高等科を修了した学生も含まれます。第2・第3新卒、40・50・60代以上の転職など、全世代を対象とし、会員の必要に応じた支援をしようと考えています。室長の私たち自身も50歳を迎え、今後の働き方、生き方を改めて考えているところです。ぜひ、先輩方の経験を、私たちに共有していただきたいと思います。
二つ目は、学部生の支援です。これまでと同様に、学部のキャリア支援室と協力し、在校生のキャリア支援を行います。社会人の先輩として就職活動や、勤め先の企業の話をしたり、面接の練習を手伝います。留学や海外での就職経験の話をすることもあります。皆さんの中で、自営業の方や、企業で人事・採用に関わっている方は、ぜひ学園生の採用をご検討ください。キャリア支援室がその窓口になるので、ご連絡をお待ちしています。
三つ目は、交流の場をつくることです。南沢会を通して、人材募集、進学相談、海外留学、OB・OG訪問などのマッチングをしていきたいと思います。個人情報保護に配慮しながら進めますので、ご興味のある方はメールでご連絡ください(※)。
自由学園で学んだ人は、日本だけでなく海外でもさまざまな方面で活躍し、社会をよくするために力を尽くしていることと思います。その力を南沢会として結集することで、さらに強くて大きな力にしていきましょう。
※キャリア支援室のメールアドレスは『南沢会報』第1号(2021年度キャリア支援)に掲載されています。