記録資料のWeb掲載:2024年度総会のアンケートで確認

先月より約1ヶ月半の間、「記録資料のWeb掲載について」皆様よりご意見を賜りました。
貴重なご意見をお寄せくださった方々には、心より感謝を申し上げます。

いただいたご意見の件数は次の通りです。

  • 賛成 :47件
    (コメント有り30件、コメント無し17件)
  • 反対 : 3件
  • その他: 4件

ご意見は男女ほぼ半数ずついただきました。
若い方も、ご高齢の方も、幅広い年代からぞれぞれ複数のご意見があったことも付記させてください。

  • 男子部: 20代前半〜70代後半
  • 女子部: 20代後半〜70代後半

現時点での対応について

3月23日の本部委員会にて、これらのご意見を確認し議論いたしました。
結果、本件は『2024年度の定時総会の投票に付随するアンケート』にてさらなるご意見を伺うこととなりました。
理由ですが、一部強い反対のご意見もあり、より多くのご意見を確認する必要があると判断したためです。
「記録資料のWeb掲載」については、引き続き皆様のご意見をいただけると幸いです。

ご意見の内訳

今回いただいたご意見を、氏名を伏せた形でご紹介させていただきます。
記述内容から人物を推測可能と思われる部分については、削除させていただいております旨をご了承ください。

賛成意見  47件(コメント30件)

  • 今回のweb掲載について、賛成です。会員内での閲覧なので特に問題は無いかと思います。古い会報は、読んでみるとなかなか興味深い記事が多く、私自身、ワクワクしながら読んでいました。是非皆さんに読んでいただきたいです。
  • 記録としても貴重であり閲覧できることに賛同します
  • 良いと思います
  • 自分の知らない資料を見ることができるので賛成です。
  • いつもありがとうございます。よろしくお願い致します。
  • 公開を南沢会員に限り、またダウンロードやコピー対策をしていただけるのであれば、写真や会報を見直すのに便利だと思います。
  • なるべく紙を廃止する方向で進めた方が良いため。
  • 楽しみにしています
  • 時代に合った形で利用できる事は良いと思います。それに伴うリスクもあるとは思いますが賛成です。
  • WEB会員限定の閲覧であれば問題なく、楽しい企画だと思います。
  • ありがとうございます。自分のクラス以外のクラス写真もみられたら良いのですが。
  • とてもいいと思います。
  • 同意します
  • 過去にwebではない媒体で配布、公表済みなものなので、問題ないと思う。 肖像権についても、閲覧可能な範囲が南沢会web会会員に限られるので問題ないと思う。
  • 最近地域の歴史を調べていて、文章は残っているのに写真がなくて残念という経験をしています。過去資料は次の世代の誰かに役立つと思います。ぜひ収集掲載していただきたいと思います。
  • 色々と考えてくれているものと思います。懐かしさもあり、話題の種を提供してくれるように思います。 宜しく進めていってもらえればと思います。
  • お忙しい中、本当にありがとうございます。 賛同します!
  • 会報は全面賛成。すでに配布されているものであるから。 入学卒業等は、撮影から一定期間(40年くらい?)経過したらOK。そのくらい経てば、画像からの個人特定が難しくなると思うことと、羞恥より懐かしさが勝ると感じます。
  • 記録はしまいこんでおくだけでなく、いつでもどこからでも見られる方が役に立つと思います。 既に出ていた情報ですし、会員限定なら問題もないと思います。
  • 自分が写真を何も持っていないので掲載されていれば嬉しいです
  • ダウンロードやコピーへの対策も取られているならばいいかな、と感じます。
  • お疲れ様! 恥ずかしながら、もはや配られている事こそ記憶にありません。これに限らず在学中の思い出を簡単にダウンロード、コピーがしたいです!
  • 南沢会の会員である以上、見る権利があると考えています。
  • 宜しくお願いします。
  • とてもよい案の1つだと感じます。
  • プライバシーの配慮は必要ながらも「賛成」
  • 賛成いたします
  • 賛成
  • 大変だと思いますが頑張ってください!
  • 会の財産です。皆が共有出来るようお願いします。

反対意見  3件

  • 投票結果に関係なく、私の全ての写真のweb及び紙面(卒業生会報他)への載掲を拒否します。 解答がない人は賛同したものとするとありますが、一方的で恐ろしい考え方だと思います。 掲載したいのであれば、そこに写っている全員の承諾を得るのが常識であり、勝手な見解で掲載してよいという判断は、非常識極まりないことです。 重ねて申しあげますが、私の写真の掲載は全てにおいて断固拒否します。
  • 私の写真を掲載することは、Webはもちろんのこと、Webでなくとも紙面(会報等)においても、拒否いたします。 「ご意見が無い場合ご賛同いただけたものとさせていただきます」とありますが、これはあまりに一方的すぎるやり方だと思います。これは多数決で簡単に決めて良いような軽い内容ではないと思います。 もし写真を掲載する場所は、当然、写っている人全員に許可を取らなければならないことだと思います。  「簡単にダウンロードやコピーができない対策をしています」とありますが、画面の写真を撮ることは誰でも簡単にでき、いくらでも拡散されて悪用され得ることも、言うまでもないことです。 「昔の写真やクラス会の写真などを共有ください」と写真の投稿を既に募集していますが、皆さんの意見も聞く前に、しかもこのことが決定する前に募集をかけてしまったのは随分と非常識だと思いましたし、大変危険なことであるとも思いました。 再度書きますが、この案が決定されたとしても、私の写真の掲載は断固拒否いたします。
  • 率直に言うと、写真投稿に関しては、かなり慎重であるべきだと思っています。
    人によっては、絶対載せてほしくない人がいます。それに、どんなにセキュリティがしっかりしていたとしても、写真画面をカメラで撮ることもできるし、学園の人が皆が同じ意識で取り扱えるなんて保証もないので、できれば、会報のみが、よいと思っています。
    学園に意識高い人は、資料室のアーカイブで十分だと思います。
    また南沢会の委員会は毎年メンバーが変わるので、これまた管理が不安定になりやすいと思うので、プリントの左下にあった「写真を投稿下さい」というのは、もっと危険だと思っています。
    実際私のところに、他クラスの人からも反対の声が届いているのも事実です。その人たちには回答をしてくださいと言っていますが。
    あと、「ご意見がない場合、ご賛同いただけたものとさせていただく」という文言も、このWEBに関することではちょっと強引に感じられる人もいると思います。

その他意見 4件

  • クラスの写真については、どのような見せ方をするのかも重要かと思います。
    肖像権の問題もありますので、まとめて一カ所で見られるのではなく、グループ内の各回生のアルバムの中にさりげなく入れてみてはいかがでしょうか。それがきっかけで写真投稿が広がる可能性もあるかと思います。
  • 南沢会への会員の関心や周知を高め、交流を図るための方法として、デジタルコンテンツを充実させることに賛成ですので、『卒業生会報』『同学会報』のバックナンバーを会員限定で公開することに賛成です。発行時にすでに会員への配布がなされており、同じ会内部での公開なので全く問題ないと考えます。
    一方、記念写真については、①当時の配布範囲が当該学年および教職員等であること、②個人が特定できることから、(一定の時間を経て歴史的な資料として一般的に認識されるまでは)当該回生内での限定公開にとどめる形から段階的にスタートした方が安全ではないかと考えました。
    ただし、入学・卒業年度と回生が一定である時期のものでなければ対応しないので、もし当該回生内での公開とする場合は、まずは学部のギャップイヤー導入前までとする、また南沢会入会を学部卒業生としていた時期までにするなど、ある程度在学時期から時間のたった回生までに限ることも一案かと思います。(近年の卒業生の場合、逆に公開には抵抗があるかもしれません)
    一律に全世代に同じサービスでなくても、各年代に支持される交流の方法を探ってみてもいいかなと思いました。(私個人としては、自分の回生内であれば、入学式、卒業式の写真閲覧サービスは楽しみです)
  • 過去資料(入学式等の写真)については判断しかねますが、昔の写真を南沢会のWebで募集するのは反対です。
    Facebookにも古い写真を投稿し合う自由学園のグループがあり、そのグループに入っていますが(私の意思で入ったのではない)、過去の写真は、ある人にとっては良い思い出でも、他の人にとっては嫌な思い出の場合もあります。 これをWebで公開することで傷つく人もいることを考えるべきだと思います。 南沢会に参加しない人、あえて会費を払わない人の中にはこのような思い出に触れたくない人もいるはずです。 昔の写真で思い出を語り合うのにWebにアップする必要はあるでしょうか? 一度アップしたら消せないことをよく考える必要があると思います。
  • 基本的に賛成ですが、慎重を期す意味で先ずはJ72D52と前後2クラス(計5クラス)の入学式写真から掲載し、段階的に広げてはどうでしょう。実際に目にしないと、掲載状況や影響がイメージできない人もおられるしれません。

賛成と反対、双方のご要望を両立する施策を検討

こちらの内容は多数決で単純に決めるべきでないというご意見もありました。
大多数の「記録資料を閲覧したい」という賛成のご意見と、少数でも「自分に関する内容は掲載しないで欲しい」という反対のご意見は、一見、正面から対立するような内容ではありますが、どちらのご意見やご要望も蔑ろにすることなく尊重するために、次の施策を検討しています。

プライバシー保護の施策:
ご自身に関する内容の掲載をご希望されない場合、「掲載して欲しくない内容」が特定可能であることを前提に、該当箇所を削除またはマスクして見えない形にいたします。

この様な形で提供することで、一部の「ご自身に関する内容を掲載して欲しくない」というご要望を満たしつつ、大多数の「記録資料を閲覧をしたい」というご要望にも応えられると考えています。

この方法は、Google Street Viewにおける人物や表札/車のナンバープレートへのモザイク処理や、週刊誌のオンライン版で一部のタレントの写真が権利関係のため見えないようにマスクされているのと同様の考え方で、デジタル資料におけるプライバシー保護対応の一つの解と考えています。

プライバシー保護の施策イメージ

写真の一部をマスクするイメージ

白い線を左右に動かすことで、違いを確認できます。
マスク方法はこのサンプルではモザイクにしていますが、黒抜き/白抜き/消しゴムマジック等の方法も検討しています。

Left ImageRight Image

会報の一部をマスク(削除)するイメージ

該当記事/写真の単位で削除いたします。場合によってはページ単位で削除いたします。

ご自身に関する内容を掲載して欲しくない方については、いつでもその依頼を受け付けられるようにいたします。ご自身に関する情報掲載を拒否される方は、お手数お掛けして恐縮ですが、こちらのフォームから申請ください。

掲載のサンプル

写真や会報がどのような形で掲載されるのかを事前に確認されたい方のために、サンプルを掲載いたします。これらは、通常ログインしていないと閲覧できない記録資料の一部を切り出したものです。
以下に掲載した内容は75年以上前の記録資料の一部であり、今回のWeb上でのサンプル公開については自由学園資料室の許諾を得ております。

入学式/卒業式の写真掲載例

サンプルは、各部創立最初の頃の写真です。
基本的に、各クラス毎に入学式と卒業式の2枚づつ掲載を予定しています。

記録資料の掲載中止

自由学園よりご提供いただいた記録資料の写真ですが、
自由学園高等部部長および中等部部長のご意見に従い、
サンプル掲載を中止いたします。

2024年7月24日

旧会の会報の掲載例

サンプルは、卒業生会報の一番最初の発行内容です。
同様の形式で、保存されている全ての旧会の会報を掲載予定です。

記録資料の掲載中止

掲載していた記録資料の会報ですが、
自由学園のプライバシーポリシーに従い、
サンプル掲載を中止いたします。

2024年7月24日

記録資料をWebで提供する理由

いただいたご意見にもありますが、記録資料は引き出しの奥に大切に保管するだけでは意味がなく、必要とされる方が気軽に見られることが重要です。今回は遠方の方も含めて、いつでもどこでも閲覧可能な手段を提供することが、南沢会員の皆様へのメリットになると考えています。(補足:近隣の方は、自由学園資料室でも閲覧いただけます。)
ご家族が卒業生である場合、ご両親や祖父母に関するお写真や執筆された文章を見つけることもあるかと思います。親しき友人やご家族を懐かしむとともに「古きに学び、新しきを知る」、その様な機会を皆様にも提供したいと考えています。

今回の記録資料は自由学園資料室から南沢会に提供されたものです。 資料室では自由学園記録資料の収集・保存・公開を行っており、特に公開については厳密な公開基準に沿って提供を行っています。 今回、南沢会として会員限定での公開に限って、また会としての合意がとれた範囲での公開を許可いただいています。自由学園デジタルアーカイブおよびデジタルアーカイブの公開基準については以下をご覧ください。 https://archives.jiyu.ac.jp/

その他の補足説明

ご意見の中ではその他様々なご指摘事項がありましたので、その点についても補足させていただきます。

今回のご意見伺いにあたり、「ご意見がない場合は〜」のくだりが強引ではないかとのコメントがあります。これはビジネス上で決議を取る場合の常套句としてよく使われているものであり、「ご意見ある方は申し出てください」という事をお伝えする以上の意図はございません。不快に感じられた方がいらっしゃるようであれば申し訳ございません。

また、画面の写真を撮ることなどが可能である点をご指摘いただいている点は仰るとおりです。可能な限りの情報の保護措置は施しておりますが、最終的にその情報を扱う方次第という部分はどうしても残ります。そのため、ご利用される方におかれては本来の目的以外のご利用はされないようお願いしており、引き続き周知をさせていただきます。

今回掲載する記録資料は、既に多くの卒業生の方に一度は配布されている内容です。悪用をご心配されている内容について、それらがどのような形態で、どのように使われることで、どのような被害をもたらす可能性があるのか(金銭的/社会的/精神的/その他)を正しく理解する必要があり、継続して皆様のご意見を賜りたいと考えています。
私達の浅慮が至らぬため大変恐縮ですが、ご意見を正しく理解するために、想定される被害がどのように深刻であるかも含めて詳細をご説明いただけると助かります。

写真の投稿を呼びかけているのは、卒業生を対象とした同窓の会の活動としてはごく普通のお願いであると考えています。当会の主目的である会員の相互親睦や会員交流において、画像/映像を伴った投稿を行うことは世の中でも一般的な利用方法です。また、それらを会員制のクローズドな環境で行う限りは、インターネット上に広く流出するような事もございません。
一方で、それらに反対するご意見があることも理解しており、両者のご要望を両立させるために対処的ではありますが、個別の掲載内容について通報することや、ご意見や各種依頼(掲載中止/修正対応等)ができる方法を既に提供しています。 ➜ こちらを参照ください

さらに、情報発信における注意点データの取扱いについて周知するとともに、「他人に迷惑を掛けてしまうような内容は発信しない」という社会的には当然であるモラルやリテラシーの啓蒙は今後も継続いたします。
南沢会には過去の写真をもって他人を中傷するような幼稚な方はいらっしゃらないと信じておりますが、感じ方は人それぞれ多様であるため、御本人が気が付かれていないようであれば他の方より諌めていただけると幸いです。

なお、現在検討している内容は絶対的なものではなく、常に最善を模索して改善していくことができればと考えております。そのため、常にご意見をいただくことが可能な窓口をご提供するとともに、今後も継続して会の在り方やこのWebの活用方法を皆様に議論いただければ幸いです。
誰かが用意したものをお客様のように使うのではなく、皆様の声によって皆様自身が作り上げる、そんな南沢会になれば良いと考えています。

2024年度の定時総会への投票をお願いいたします

3月末にて2023年度の委員会は終了し、2024年度の委員が4月から発足いたします。
今年度、委員会としてより良い南沢会を目指して様々な改革を推進してきましたが、今年度内に結論が出なかった内容は次年度に引き継がれることになります。

本件については、2024年度の定時総会の投票に付随するアンケートにて、再度多くの会員の方からご意見をいただき、その結果としての判断を2024年度の委員会で行う予定です。数ヶ月先ではありますが、ご協力のほど何卒よろしくお願いいたします。

また、2024年度の委員長および委員会の皆様におかれてましては、保守的な考えにとらわれず、南沢会の活性化のために歩みを止めないことを切に切に願います。
新しいことへのチャレンジは大変です。やらない理由を見つけて実施しないという選択をすることは簡単ですが、南沢会の発展のためにも是非とも前向きに取り組んでいただけると嬉しく思います。

南沢会 2023年度 IT推進
D52 田中 登

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