2024年度5月那須農場支援活動
5月の那須農場支援活動は5月18日・19日の2日間で行われました。
今回は16名の参加がありました。(南沢会員12名、南沢会員家族1名、卒業生父母2名、学園関係者1名)今回の新規参加者は、南沢会女子副委員長と那須農場近郊に住む同級生です。2回目の参加の女子委員長も合わせて数十年ぶりの再会を那須農場で果たし、喜び合う姿は素敵でした。
そして5月は農繁期です。
採草作業(牧草ロール作りと運搬)、サツマイモ畑作りと苗植えが主な作業でした。メインである採草作業は、週末の土曜日、日曜日は晴れなものの、月曜日が100%雨の予報でした。そのため、牧草ロールを土日の間に全て運びきる必要があり、那須農場の職員の方、長年支援活動に尽力しているベテラン南沢会員が中心となって、トラクターとダンプに乗り込み牧草ロール作りと運搬を行いました。
秋の収穫に向けたサツマイモ畑作りでは、当初からある2畝にプラス1〜2畝を作る予定で、気が付けば4畝を作り合計6畝。収穫量が倍増の状況になりました。
また牧草地の低木の枝打ちも行いました。地味な作業ですが、トラクターの作業効率を上げる意味でも重要な仕事です。新緑の勢いと戦いながら相当量の枝を剪定し、ダンプで焼却所まで何往復も運搬しました。
今後の活動の年間スケジュールを、先日完成した今年度のチラシに記載しています。Webにもアップしておりますのでご覧ください。
5月度行程表
5月18日(土)
時間 | 内容 |
8:00 | 学園出発 |
12:20 | マイクロバス那須農場到着 |
13:30 | ・牧草地の採草作業(牧草ロール作り&運搬) ・牧草地の樹木枝打ち、運搬、焼却 ・サツマイモ畑作り ・牛舎のお手伝い |
17:20 | 活動終了 |
19:00 | 夕食 |
20:00 | ・農場職員達による牧草地の採草作業(牧草ロール作り)終了 |
22:00 | 就寝 |
5月19日 (日)
時間 | 内容 |
5:00 | ・牧草地の採草作業(牧草ロール作りと運搬) ・牛舎清掃 |
6:30 | 朝食 |
7:30 | ・牧草地の採草作業(牧草ロール作りと運搬) ・牧草地の樹木枝打ち、運搬 ・サツマイモ畑、苗植え |
12:30 | 昼食 |
13:00 | ・石出し ・宿舎の掃除 |
14:00 | マイクロバス出発 |
17:30 | 学園到着、解散 |
活動内容
<牧草地の採草作業>
GWごろから牧草を刈り、地面に広げ乾燥させていた一番草を収穫します。一番草は栄養価が高く、乳牛も喜んで食べる牧草です。ロール状に梱包された牧草を貯蔵場所まで運びきります。農場の職員さんとベテラン会員が予定数を終わらせるべく、夜まで作業して、結果2日間で予定範囲を全て終わらせることができました。そして月曜日は予報通り大雨となり、自然を相手にする仕事の厳しさを垣間見ました
採草作業は全てトラクターやダンプといった大型機械を使用します。私もダンプに乗り牧草ロールを載せ牧草地から貯蔵地へと何往復もしました。途中キツネに遭遇して、気分も盛り上がり名作ドラマの主人公と自身を重ねて、とても楽しく作業をしました。ダンプ(普通免許マニュアルでOK、オートマ限定不可)やトラクター(大型特殊免許が必要)を運転してみたい方は、迷わず農繁期の農場の支援活動にお越しください。
<宿舎周辺の樹木の枝打ち、下草刈り>
農場の敷地を華やかに往来するトラクター。牧草地の縁にある低木の横枝は、トラクターの進路の妨げになることから、全て手作業でカットします。主に桑の木で、相当数の枝を剪定します。切った枝はダンプに山積みし、焼却所に運びます。参加者の皆さん汗だくになりながら作業を行いました。
<サツマイモ畑作り>
秋の収穫を楽しみに、畝作りから作業しました。担当は女子正副委員長と中学生。元農場長の幼方さん(D30)のお宅に遊びに来ていた同級生も飛び入り参加し、黙々と耕す作業に没頭しました。気が付けばすでにある2畝に加えて4畝を耕していたそうで、マルチ(黒いビニール)を被せ終了。2日目は30㎝間隔に穴を開け、5畝は参加者で、1畝は栃木友の会のお子さん達(小学生)が苗植えしました。毎年、紅はるかの苗を男子部38回生の森田さんから頂いており、秋の収穫が待ち遠しいです。
<牛舎作業>
牛舎で職員さんの指導のもと、掃除や餌やり、子牛のミルクやりを行いました。今回のメイン作業で作った牧草ロールが、乳牛たちの食卓へ届いているところを体感できました。
<農場の建物>
栃木県は大谷石が採石できる日本唯一の地域です。学園ではすっかりお馴染みの大谷石の産地に農場はあります。お米農家さんの敷地内には、特徴的な大谷石作りの蔵があることもあります。那須農場敷地内にも丸い形状の蛇尾川の石(?)を用いた見覚えのある建物があります。遠藤楽氏による設計の職員住宅です。また羽仁吉一・もと子先生の宿舎があったこと、それが古民家であったこと。大人になって那須農場に足を運んだことで改めての気付きがありました。
田植えでお世話になった八月朔日(ほづみ)さんのお宅にある大谷石作りの蔵と大塚先生の旧宅
羽仁吉一・もと子先生の宿舎
<食事当番>
皆さんの楽しみの一つである食事。今回も食事当番の方がおいしい食事を用意して下さいました。毎回ありがとうございます。
19日の朝食は、農場のお知り合い農家さんからの差し入れのアカハラの甘露煮(初めて見ましたし食べました)ときんぴらごぼう、酢の物。19日の昼食はカオマンガイ、キウイと蕪のサラダ。冷たいデザートも付きました。
そして今回は、食事当番の方々にとっても初めてとなるメンマ作りに挑戦しています。大きくなった筍がメンマになるのですが、見た目は竹です。食べるとメンマの食感があり、これから塩漬けと発酵、乾燥と工程があるそうです。うまくいったらどこかの月の活動で食卓に上がるかも…楽しみです。
<差し入れ>
卒業生父母の時高さんから日本酒、J73回生の梶浦さんからクッキー、萩尾さんから日本酒とおつまみセレクト、富田さんから地元名物かりんとう饅頭、J59回生の三島さんから羊羹を差し入れいただきました。ありがとうございます。
今回も無事、活動を終えることが出来ました。参加者の皆さまお疲れさまでした。
南沢会 2024年度 企画・会員連携室
那須農場支援担当
D53 塚本 弦、須藤剛 / J73渡邊志穂