2024年度東北南沢会「自由学園東北の会」開催のご報告

 2024年7月14日、15日に「自由学園 東北の会」が開催されました。

 青森の岩木山のふもとにある「アソベの森 いわき荘」に東北在住や、東北にゆかりのある南沢会員と、更科幸一学園長ご夫妻、塙健司100周年記念募金委員長、森恵子協力会会長、自由学園広報部の藤清人部長、南沢会委員長2名、会員のご家族も含め、合わせて37名が集まりました。
 東北の会は東北各県で毎年開催され、2年に1回を目安に、宿泊を伴う2日間の会が開催されています。青森での開催は10年ぶりとのことで、幹事の皆様が心を尽くして、様々な年代が東北の魅力を味わいながら親ぼくを深められる旅程を考案されています。

 東北各地や他地域から、まずは五所川原市の「立佞武多(たちねぷた)の館」に集合し、再会を喜びつつ、立佞武多を実際に目にしながらその歴史を学びました。高さ20メートルを超える佞武多の姿に圧倒され、戦時中に失われた立佞武多を平成の世に復活させた熱い思いに大いに刺激を受けたあと、会のメインとなる「アソベの森いわき荘」に移動。お食事をしながら懇親を深めました。

 食事会は、幹事のJ46武田しげ子さんのご挨拶とともに、昨年亡くなられた、東北の復興にご尽力されたD18回生三木晴雄さん、宮城県在住のD31回生の森正行さんに黙とうをささげて始まりました。
 更科幸一学園長からの学園近況報告では、東日本大震災の復興支援活動から続いている、自由学園と東北をつなげる活動の報告を皮切りに、初めて男女一緒に行った遠足が、大きな事故なく無事に終了したことなど、共生共学となった中等部、高等部の近況や最高学部の学びについて報告されました。

 過去に長年幹事をつとめられていたJ42野崎智佐子さんに乾杯のご発声をいただき、100周年募金委員会塙健司委員長からのお話の後、南沢会からは活動方針や今後の予定などを報告しました。その後、参加者全員から近況報告をいただき、各方面での活躍ぶりや、学園生活での思い出をうかがいました。送迎バスの運転手からバスガイド、ツアーガイドまで、八面六臂の活躍を見せるD49白鳥五大さんの素晴らしい司会進行で、笑いの絶えない会となり、食事会で終わらないお話は二次会の「おしゃべりの会」に続きました。

 翌朝は廻堰大溜池(津軽富士見湖)にかかる鶴の舞橋周辺を散策からスタートし、宿を出発した後は弘前城へ移動して、城内広場にて北海道から参加された最年長の男子部14回生林育雄さんに礼拝をしていただきました。林さんからは、お話をしていただく代わりにご自身が作詞作曲された歌「みこころはどこに」をご披露いただき、参加者は歌に込められた思いに耳を傾けました。 その後は弘前城を見学し、最後に皆でお食事をして解散となりました。

 下は20代、上は89歳まで様々な年代が集う中、最後まで話が尽きない、終始あたたかい雰囲気に包まれた会となりました。その理由のひとつは、地方から自由学園を支えようという強い思いと、幹事だけでなく参加者全員が、心からこの集まりを皆で楽しみたいという思いから来ていると感じました。その思いが世代を超えて伝わり、「自由学園東北の会」がこれからも卒業生をあたたかく迎える場として続いていくことを願っています。

自由学園南沢会
2024年度 委員長 梶浦 泰子(J73)
十文字 太郎(D53)

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