2024年度8月那須農場支援活動
8月の那須農場支援活動は24日、25日の土日で行われました。
今回は15名の参加がありました。(南沢会員12名 在校生保護者1名 中学生2名)
1日目は15時ごろから天候が急変し、激しい雨に見舞われました。本来であれば屋根の下で行える作業をするべきだったのですが、ほとんどの人が作業を中断したままぐだぐだ過ごすことになってしまいました。私の仕切りが悪かったせいであり、反省点であります。
雨と暑さで汗だくになった8月の支援活動でした。参加された皆様お疲れさまでした!
8月度行程表
8月24日(土)
時間 | 内容 |
8:00 | 学園出発 |
12:30 | マイクロバス那須農場到着 |
13:00 | ・草刈り ・牛舎周辺の片づけ(中学生) ・雨漏り補修 ・ボロ出し ・枝打ち(チェインソー作業) |
19:00 | 夕食 |
22:00 | 就寝 |
8月25日 (日)
時間 | 内容 |
5:00 | ・デントコーンのつる草とり ・枝打ち |
7:00 | 朝食 |
8:00 | ・デントコーンのつる草とり ・枝打ち ・牛舎手伝い(中学生) ・牛追い ・畑の堆肥まき |
12:00 | 昼食 |
13:00 | 宿舎の掃除 |
14:00 | マイクロバス出発 |
17:30 | 学園到着、解散 |
活動内容
<草刈り>
真夏の雑草は繁殖力旺盛ですぐに伸びてきます。見た目の問題だけでなく、視界の妨げになったり機械作業の邪魔になります。エンジンカッターで宿舎や牛舎周辺の草を刈り取りました。
<雨漏り補修>
那須農場では老朽化した牛舎も補修しながら使っています。ブルーシートとトラロープで屋根に穴が空いたところを補修しましたが、当日の雨の後はブルーシートに水が溜まってしまい、難しい作業です。
<ボロ出し>
ボロ出しとは牛床の排泄物混じりのおが屑の更新作業のことです。ローダーで何往復もする大変な作業です。
<枝打ち>
しだれ桜や柿の木の伸びすぎた枝は、車両の走行の妨げになります。チェインソーで払っていきますが重く振動のあるチェインソーは身体への負担が大きい作業で、作業者も研修を受けた人に限られます。
<牛舎の手伝い、周辺の片づけ>
今回も中学生2人が力を合わせて活躍してくれました!
<デントコーンのつるとり>
牛の飼料になるデントコーンにつる草が巻き付いてしまっています。これはデントコーンをロールにしたときに飼料の価値を下げますし、機械にからみついて作業が中断してしまいます。ひどく絡んだところでは、デントコーンを倒してしまう厄介な存在です。これを手作業で取り除いていきます。
<食事当番>
今回も食事当番が腕をふるい美味しいご飯を頂けました。幼方景子さん、阿部さん、池谷さんごちそうさまでした!
今回の差し入れ:大槻さん親子からお菓子、錦織くんからお菓子、幼方景子さんから梨、山崎ゆづるさんからビールをいただきました。ありがとうございました!
今回の夕食後、松原さんをはじめベテランの皆様から3.11後の放射線除染作業の貴重なお話を聞くことが出来ました。
「当時は農場職員も俺たち来てもケンもホロロでさ。お前ら何しに来たの?って顔だったんだけど、それが毎月来出したら顔つき変わってね。どうせ今回で終わりだろって顔だったよな、最初。」
「一番最初は晴耕雨読寮を屋根まで上がって高圧洗浄。ベッド二段になってるでしょ。上の段でガイガーカウンター鳴ったから。警報。放射能。怖かったね」
「それが全部終わってやれやれと思ったら、幼方先生のお宅やるの忘れててて。それで行ったらガイガーカウンターが鳴った。もう2年くらい経ってるのに。それでみんなで土剝がして。10何センチか土を掘って捨てた。それでもダメだった。(大芝生の)芝の移植で一気に花開いたね。」
「最初は除染と、学部の有機米が学生活動止まったから1年でも農薬入れたらアウトだからそれを引き受けてやったんだ。ヒエ抜きがキツいんだ(ヒエ=雑草)。あれは死んだよ。(笑)」
「最初は放射能でヤバい木は全部伐採。(チェインソーで切った後、伐根した)防風林は全部やったんだよ。その後植林してね。」
「那須農の除染ができたのは中村さんのおかげ。」 震災後から現在に至るまで自由学園那須農場がなぜ生き残っているのか、私を含めよく知らないという方も多いと思います。機会を見てまたお話をうかがってみたいと思っております。
参加者の皆さま暑い中お疲れさまでした。(D53 須藤執筆)。
なお、8月の活動の様子をGoogleフォトアルバムにまとめています。こちらからご覧下さい。
南沢会 企画・会員連携室 D53 塚本・須藤 / J73 渡邊