那須農場 旧事務室棟・旧工場棟 取り壊しのご連絡

自由学園総務部キャンパスマネジメント室

このたび那須農場の旧事務室棟と旧工場棟（旧浴室のある現倉庫棟）の取り壊しを行うこととなりましたので、ご連絡させていただきます。

農場開設初期、男子部の生徒達も建設に携わったという歴史ある建物ですが、2011年の東日本大震災で両棟の建物一部が損壊する被害をうけました。放射線量の兼ね合いから生徒や一般人の農場への入場も出来なくなり、以降、南沢会を中心とした那須農場支援活動が始まりました。

先ずは職員や農場の運営に関わる施設、現生徒宿舎など必要性の高いところから除染作業や修理が進められました。12年間に及ぶ南沢会による地道な支援の甲斐があり、2023年4月に晴れて農場への立ち入り制限は全面解除されました。学生達はやっと那須農場というフィールドに戻ってこられることとなりました。

ただ残念ながらその間にも旧事務室棟と旧工場棟の劣化は進み、両棟とも屋根や壁の一部は崩落し現在は「立入禁止」の状態です。

修理することも考えましたが、築年数、劣化具合など総合的にその限界を超えているとの判断に至りました。

旧事務室棟に保存されていた紙資料は既に南沢に移送されています。旧工場棟に保管されている物品のうち貴重と思われる物資料についても概ね整理がついてきました。

両棟跡地の活用方法は未定ですが、農場を訪れる生徒や子供たちの安全確保を最優先とし、同建物の取り壊しを決定致しました。

取り壊しの時期は、保存する物資料の移動先など事前準備との兼ね合いもありますが早ければ2025年2月頃を予定しています。

以上