2024年度関西自由学園南沢会開催のご報告

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 2025年2月23日に関西自由学園南沢会が開催されました。 今年度は京都、祇園の八坂神社に程近い「翠雲苑」に、34名の関西を中心に各地から集まった南沢会員と、更科幸一学園長ご夫妻、100周年記念募金委員会 塙健司委員長、募金委員の高張郁子さん、協力会 森恵子会長、婦人之友社 濱川香雅里さん、自由学園広報室の佐藤綾乃さん、南沢会委員長両名、会員のご家族も含め、合わせて44名が集まりました。

 会はJ66鈴木裕子さんによる開会のご挨拶、十文字太郎委員長の乾杯の発声から始まり、京の香りを色濃く感じる会場で、円卓を囲んで和やかにスタートしました。

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 更科学園長からは共生共学化して間もなく学年末を迎える中等部・高等部の様子、来年度の入学予定者数などの報告や、今後教育を問い直して「学問・芸術・生活」のバランスを見直すことなどをお話しいただきました。南沢会からは今年度の活動を振り返る報告を行い、協力会や3月に終了する100周年記念募金からは、それぞれへの協力が呼びかけられました。歓談中は比較的近い年代でテーブルを囲み、テーブルごとに思い出話や近況報告で盛り上がりました。

 最後にD33回生大塚真さんから締めのご挨拶をいただき、翠雲苑での「一次会」が終了。その後、D52回生日暮 幸男さん考案によるエクスカーションに移り、希望者が京都迎賓館を見学しました。
 京都迎賓館は造りや装飾、調度品、壁や床に至るまで、日本の伝統工芸と、現代の技術を駆使して造られ、日本のものづくりとおもてなしの精神の結晶ともいえる場所でした。そのつくりのひとつひとつを丁寧に説明いただき、終始感動しながらの見学となりました。「歓迎」を意味する藤の花をテーマにつられた「藤の間」には、壁の一面に縮れ織技法で39種類もの四季折々の草花が織り込まれた織物が飾られていました。巨大な織物を見て、女子部で体験した織物や、美術展に向けて作ったタペストリーを思い出しました。学園での学びを思い出しながら見学した会員もいたのではないでしょうか。

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 エスカーションの後の「二次会」はD49回生岡本圭司さんが店主を務める「出逢ひ茶屋 おせん」で開かれ、京のおばん菜料理をいただきながら、参加者一人一人の近況を伺いました。最年長参加者はJ36回生の湯淺宜子さんは参加した会員と楽しくお話しされ、ミセス羽仁がご存命のころの学園生活など、貴重なお話をしてくださり、20代から80代まで、幅広い年代の会員が交流を深めました。

 関西は会員の人数も多く、取りまとめや会場選びなどが大変ななか、幹事を引き受けていただいたD52回生の吉岡 淳さん、J74岡田清香さんを中心に、前年度正副委員長、次年度の幹事候補メンバーにより、1日楽しめる会を準備いただき、充実した時間を過ごすことができました。一次会の最後には、J73・D53で構成される次年度の関西地方の会幹事メンバーが紹介され、次の会に向けてバトンが渡されています。

 更科先生からのお話の中で、南沢会の皆様には心と体を学園に向けてほしいという言葉がありました。こうした会を続けることで、今後も各地から学園に心を向ける機会をつくり続けられることを願っています。

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自由学園南沢会
2024年度 委員長 梶浦 泰子(J73)
十文字 太郎(D53)

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