自由学園 女子部、男子部の卒業生が、生涯にわたり、同志、同学、同行の友として集う場をとして、また互いの成長と自由学園の発展に協力することを目的に、自由学園の卒業生組織として「自由学園 女子部卒業生会」「自由学園同学会」が発足されました。
1999年の最高学部を男女共修に改正以降、近年では共学世代も増えたこと、また将来的に共学世代が大半になることを見据え、2021年に自由学園が100周年を迎えるのを機に「自由学園 女子部卒業生会」「自由学園同学会」を統合し、同年4月1日「南沢会」が発足しました。
■南沢会以前の組織
自由学園女子部卒業生会
(以下卒業生会)
創立後、自由学園U&I(Unity and Individuality)と呼ばれる緩やかな集まりで、婦人之友社、自由学園、卒業生の各活動、全国の友の会など、羽仁先生夫妻を中心とした社会活動を横断的にまとめる役割も担っていた。創立10周年に際して卒業生だけの集まりが南沢で開かれ、これが最初の卒業生大会となった。1934年以降「自由学園卒業生会」、1949年以降「自由学園女子部卒業生会」と名称が変わった。1953年10月から委員会組織が各回生からの委員となり、会報は年3回の発行を目指していた。記念事業への貢献、『自由学園の歴史』の編纂・出版、明日館保存運動なども行ってきた。
自由学園同学会
(以下同学会)
男子部1回生が1941年12月に繰り上げ卒業した際、ミスタ羽仁が、「卒業したらクラス会をできるだけ開くようにせよ。会の名前は同学会がよい」と送り出され、卒業した者は毎週末集まって同学会を開いて近況を聞きあっていた。1947年1月、南沢在住の男子部卒業生が「同学会報」の発行をはじめ、名簿は1948年度から毎年発行された。
1956年に初代委員長が出て、1963年2月に会の体制が整えられて活動が本格的になった。
後輩の就職支援、歴史の語り継ぎ、教師研修基金、那須農場支援労働などを行ってきた。
2016年、高橋学園長から100周年を機に両会の統合が提案され、両会と学園関係者で統合検討室をつくり、検討を重ねました。2019年からは幅広い世代の会員で意見交換会を行い、会の理念、規約、運営組織の案がまとめられました。