那須農場支援とは

 那須農場は、教育と産業(酪農、農業)の場として、羽仁吉一先生の願いから自由学園のセカンドスクールキャンパスとして1941年にスタートしました。以降、男子部を中心に多くの児童、生徒、学生によって酪農業が行われてきました。男子部生徒には馴染みが深く、高等科1年生は修養会を絡めた活動を年中行事の中心として行ってきました。

 那須農場は耕地面積が約52ha(自由学園南沢キャンパスのおよそ5倍)、常に約100頭の乳牛を飼育し、毎日約50頭の成乳から生乳を生産しています。現在は3名の職員で管理運営しています。

那須農場の自然

活動内には田植えもあります

草刈風景

 しかしながら那須農場は2011年の震災によって学生の活動に制限がかかり以降、「学びの場」としての活動が途絶えてしまいました。その後、那須農場のサポートを同学会が復興、管理、維持の目的で主導してきました。そして同学会が中心となり非常に困難な除染作業と農場サポートを継続的に行ってきた結果、本年から全学年(幼児生活団から学部生、教職員まで)が那須農場に参加できることとなりました。

 3年前より卒業生組織が南沢会に集約されたことで、これまでの活動を把握されていない方が多く増えたのも事実です。2023年度については農場の現状、活動内容を知っていただくため、南沢会会員の他、会員のご家族、お友達、自由学園在校生やそのご家族など、様々な方にご参加いただくよう働きかけを行っています。

 那須農場はかつて卒業生が体験された「懐かしい自由学園」の雰囲気を残した施設や活動スタイルが残っております。特に女子部卒業生の方は那須農場に馴染みの薄い方が多くいらっしゃることと思いますが、みなさんで作り上げる牛の世話や、農場を維持管理するための草刈りや畑仕事の達成感は格別です。活動後は卒業生同士、時には学生も絡めて親睦を深める時間もあります。

牛舎風景

牛舎掃除風景

子牛へのミルクやり

牧草のロール運びおよびデントコーンの収穫

畑でのイモ苗付けと収穫

懇親を深めるバーベキューなど

 ぜひこの機会に羽仁吉一先生の想いが詰まった自由学園のセカンドスクールキャンパスである那須農場へ足をお運びください。また、毎月の活動を南沢会のWebにて紹介していますので、是非ご覧ください。

<実施概要> 

期間毎月1泊2日の活動です。
対象どなたでもご参加いただけます。(一部重労働があります)
未成年のみでのご参加は保護者同意書の提出が必要です。
場所(宿泊先)自由学園那須農場(〒329‐3155 栃木県那須塩原市笹沼445)
参加費2,000 円(税込)/1名(内訳:参加費500円、食費1,500円)
中学生以下無料
交通費無料(自由学園よりマイクロバス利用の場合)
※マイクロバスを利用せず、私有車・電車などでお越しの場合、交通費は各自ご負担ください。(最寄り駅:那須塩原駅)
持ち物作業着(長靴、軍手などは農場で準備できます)、宿舎での普段着など。
※持ち物などは担当までお気軽にお問い合わせください。
その他寝具(シュラフやマット)をご持参ください。
※貸し布団:有料(事前申し込みに限る)
お申し込みGoogle Forms で月ごとに受付。(南沢Webの募集要項に掲載)

 

<主な活動内容>

 草刈り、収穫準備・収穫作業、畑仕事、牛舎、施設家屋の修繕、食事当番(参加者の食事作り)
 ※季節、時期、参加人数によって活動内容は異なります。

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